
百韻『この道や』の巻
2014.9.7〜10.14
発句 この道や行く人なしに秋の暮 芭蕉 秋
脇 森の奥より小牡鹿の声 野茨 秋 さおじか
第3 月影の茅舎にはかに輝いて 杜角 秋月
4 酒を土産に遠来の友 春蘭 みき
5 笊碁にて長考しても手は同じ 曙水
6 運を任せて引く阿弥陀籤 草栞
7 進級後初の席替へ盛り上がり 茨 春
8 桜吹き入れ窓辺明るし 里代 春
ウ
9 四月馬鹿来賓祝辞次々と 水 春
10 ところえらばぬ居眠りもわざ 角
11 ビル街の公園もこむ昼休み 蘭
12 今年の夏は晴れの少なし 茨 夏
13 狂言の舞台想はす蝸牛 栞 夏
14 てくてく句碑をめぐる鎌倉 角
15 切通抜けて日向に梅二輪 水 春 きりどおし ひなた
16 つなげばぬくし白ききみの掌 蘭 春恋
17 陽炎の身をひとすじに貫いて 真葛 春恋
18 ボーカロイドの歌姫の恋 代 恋
19 職人の技も終には見破られ 栞
20 忘れ花咲く聖堂の門 水 冬花
21 同窓会みな何かしら若づくり 茨
22 シェフの手元にしばし見惚るる 代
二オ
23 赤子抱くネイルアートにラメ光り 水
24 なびく幟の褪せし紺色 葛
25 名物のほうとう旨し甲州路 阿紗
26 落ち穂拾ひの人は何処に 栞 秋
27 やまもとに点る家の灯雁のこゑ 角 秋
28 子らの帰宅をせかすゆふ月 蘭 秋月
29 釣り堀によもや坊主はをらぬらん 茨
30 柳の下でする待ち惚け 水 春
31 空へ漕ぐ負けず嫌いの半仙戯 代 春
32 ひばりの名乗り耳鳴りのごと 角 春
33 行きずりのジャムセッションも興に入り 栞
34 無料のティッシュ受け取らぬ人 水
35 ともかくも買ひ出しに出る年の暮 蘭 冬
36 秘伝のたれで囲む鱈ちり 紗 冬
二ウ
37 パンドラの箱は今宵も閉ざされて 代
38 銀箔押しの抱一の櫛 水
39 芸術は眼とこころとの保養なり 茨
40 裸身眩き騎上のGODIVA 栞
41 貴婦人と呼ばれし樺に逢いにゆき 水
42 霧のヴェールにかすむみづうみ 角 秋
43 尾根に出て視界ひらけり秋の富士 蘭 秋
44 娘かたづき風の身に入む 茨 秋
45 望の月肩を寄せ合う道祖神 水 秋月
46 旅立つ前に外す表札 栞
47 みちのくに遊行詩人の跡追つて 蘭
48 蕎麦街道を吹きすさぶ東風 角 春
49 愛車駆り花の名所を見て回る 茨 春花
50 千社札買ふ春の夕暮 代 春
三オ
51 頃合を量りてそつと手をつなぎ 栞 恋
52 はまかぜ揺らす亜麻色の髪 蘭
53 名を馳せた陸サーファーも夢のあと 水 おか
54 孫に翻弄されてへとへと 角
55 就活の次は婚活春疾風 水 春
56 一段目だけ飾る雛壇 茨 春
57 納税期済まぬと他事は手に付かず 角 春
58 昼飯代はり二個の草餅 蘭 春
59 フランスに行きたき思ひ褪せぬまま 葛
60 マフラー巻いて通ふ名画座 栞 冬
61 そそくさと独りで済ます冬至粥 代 冬
62 視力あやしき目にも月冴ゆ 角 冬月
63 PCは2時間ごとに休むべし 茨
64 思わくはずれ今日の円高 水
三ウ
65 ケチ徹しハワイ旅行の旅費浮いて 蘭
66 人生はじめて食すスッポン 角
67 いつになく精気漲る夏の宵 栞 夏
68 仕立下ろしの浴衣嬉しき 代 夏
69 遠く聴く祭囃子に胸躍る 茨 夏
70 後家となりにし初恋のひと 角 恋
71 教科書に書いた相合い傘ばれて 水 恋
72 ピタゴラスでも解けぬ難題 葛
73 見上げても形わからぬ大宇宙 蘭
74 受賞の行方神のみぞ知る 栞
75 ねらふほどなかなか来ない本命よ 茨
76 嫦娥逃げゆく皆既月蝕 水 秋月
77 返杯を遠慮せぬ妻花灯籠 角 秋花
78 はららご飯に膝を崩して 葛 秋
名オ
79 出張の収支たいてい赤字なり 蘭
80 給湯室で淹れるブラック 茨
81 プレゼンは先手必勝リハーサル 代
82 弾む会話で決まる合コン 角
83 玉の輿ならよろこんで婿養子 茨
84 営業トーク職業病で 水
85 一族の多さ実感する法事 蘭
86 今ふた度の十三夜待つ 栞 秋月
87 触れもせでほろほろ落つる小紫 角 秋
88 細水指で風炉名残茶事 代 秋
89 松虫に足の痺れをからかはれ 水 秋
90 師匠めあてに小唄手習ひ 茨 恋
91 プロフィール写真内緒で壁紙に 栞 恋
92 ハートおねだりはまるツムツム 蘭
名ウ
93 禍をくぐり生きてるだけで儲けもん 角 か
94 それにつけてもはやき月日よ 茨
95 花粉症ひとより先に春を知り 角 春
96 君に留まりし蝶を羨む 水 春恋
97 畑を打つ嫁御はマキシワンピ着て 紗 春恋
98 命授かり心うららか 栞 春
99 ひま人と花の陣取り命じられ 蘭 春花
挙句 はや色に出るワンカップ酒 茨
経過は#jrenga
連歌懐紙版 PDF
※定座は守っても守らなくてもよい。四花四月〜七月。
____________________________________
初折表 123456月8 (1〜8) 花一つ、月一〜二つ
初折裏 12345678月012花4 (9〜22) __________
二折表 123456789012月4 (23〜36) 花一つ、月一〜二つ
二折裏 12345678月012花4 (37〜50)__________
三折表 123456789012月4 (51〜64) 花一つ、月一〜二つ
三折裏 12345678月012花4 (65〜78)__________
名残表 123456789012月4 (79〜92) 花一つ、月一つ
名残裏 123456花8 (93〜100)_________
作法式目
貞享式海印録
付け転じ方
写真借用はフォト蔵さん
57 納税期済まぬと他事は手に付かず 角 春
58 昼飯代はり二個の草餅 蘭 春
59 フランスに行きたき思ひ褪せぬまま 葛
60 マフラー巻いて通ふ名画座 栞 冬
61 そそくさと独りで済ます冬至粥 代 冬
62 視力あやしき目にも月冴ゆ 角 冬月
63 PCは2時間ごとに休むべし 茨
64 思わくはずれ今日の円高 水
三ウ
65 ケチ徹しハワイ旅行の旅費浮いて 蘭
66 人生はじめて食すスッポン 角
67 いつになく精気漲る夏の宵 栞 夏
68 仕立下ろしの浴衣嬉しき 代 夏
69 遠く聴く祭囃子に胸躍る 茨 夏
70 後家となりにし初恋のひと 角 恋
71 教科書に書いた相合い傘ばれて 水 恋
72 ピタゴラスでも解けぬ難題 葛
73 見上げても形わからぬ大宇宙 蘭
74 受賞の行方神のみぞ知る 栞
75 ねらふほどなかなか来ない本命よ 茨
76 嫦娥逃げゆく皆既月蝕 水 秋月
77 返杯を遠慮せぬ妻花灯籠 角 秋花
78 はららご飯に膝を崩して 葛 秋
名オ
79 出張の収支たいてい赤字なり 蘭
80 給湯室で淹れるブラック 茨
81 プレゼンは先手必勝リハーサル 代
82 弾む会話で決まる合コン 角
83 玉の輿ならよろこんで婿養子 茨
84 営業トーク職業病で 水
85 一族の多さ実感する法事 蘭
86 今ふた度の十三夜待つ 栞 秋月
87 触れもせでほろほろ落つる小紫 角 秋
88 細水指で風炉名残茶事 代 秋
89 松虫に足の痺れをからかはれ 水 秋
90 師匠めあてに小唄手習ひ 茨 恋
91 プロフィール写真内緒で壁紙に 栞 恋
92 ハートおねだりはまるツムツム 蘭
名ウ
93 禍をくぐり生きてるだけで儲けもん 角 か
94 それにつけてもはやき月日よ 茨
95 花粉症ひとより先に春を知り 角 春
96 君に留まりし蝶を羨む 水 春恋
97 畑を打つ嫁御はマキシワンピ着て 紗 春恋
98 命授かり心うららか 栞 春
99 ひま人と花の陣取り命じられ 蘭 春花
挙句 はや色に出るワンカップ酒 茨
経過は#jrenga
連歌懐紙版 PDF
※定座は守っても守らなくてもよい。四花四月〜七月。
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初折表 123456月8 (1〜8) 花一つ、月一〜二つ
初折裏 12345678月012花4 (9〜22) __________
二折表 123456789012月4 (23〜36) 花一つ、月一〜二つ
二折裏 12345678月012花4 (37〜50)__________
三折表 123456789012月4 (51〜64) 花一つ、月一〜二つ
三折裏 12345678月012花4 (65〜78)__________
名残表 123456789012月4 (79〜92) 花一つ、月一つ
名残裏 123456花8 (93〜100)_________
作法式目
貞享式海印録
付け転じ方
写真借用はフォト蔵さん