2010年9月28日火曜日

山歩き

「屋久島は別格」

「この間初心者連れて八ヶ岳に出かけて、赤岳鉱泉と行者小屋を回って八ヶ岳(注:赤岳)に登らず帰ってきました。初心者でも場所さえ選べば大丈夫なんですよ。山の世界がハードルを上げて、山って大変なんだよっていう発信をしないようにしなければ ...」

「本当は『山登り』という言葉も変えたいんです。でもいい言葉がなくて、たぶん正しいのは『山歩き』なんですね。 ... 『何が何でもピークを踏まなければ』ではなく、さっきの『山を歩く』ということですね。自然の中で解放されるために行ってるんだったら、登頂するのがそもそもの目的じゃないんです。楽しく安全なところへ行って帰ってきたらいいんです。」

「そう、東京に出て来てからは八ヶ岳が好きになりました。アクセスが便利だから週末ふらっと行けて、季節の変わりでいろんな顔を見せてくれるんです。紅葉もあるし温泉も楽しめるし、『アクセスのいい上高地』って感じです。」

「岩場を登らないんだったら、靴底は柔らかい方がいいんです。日本の山歩きには、柔らかい靴底の方が適しています。硬い靴を樹林帯ではくと、靴ずれを起こしたり足が痛くなったりしますよ。ウェアにしてもダウンを着る時にレイヤリングしすぎず、下はできるだけ薄着でいい。寒い時には靴下を3枚重ねるより2枚にした方が血行がよくなって結果暖かくなるとか、細かいところがいっぱいあるんですね。『おばあちゃんの知恵袋』のように(笑)」

引用文献
登山ガイド 山田淳 巻頭ロングインタビュー, Magazine for You on The Mountain guddei research, 2010 Autumn, 好日山荘

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