面八句之事
一 発句 連歌同前なるべき歟(か、や)
脇 同前。てにはの字どまり嫌也。
第三 てどまり歟、はね字なるべし。にどまり・もなしどまりは
まれなる義也。これまではちとさし出たる事もくるしからず。
四句めよりはかろがろしきやうにすべし。古人の名・同名字・宮殿
の名・名所・神祇・釈教・恋・無常・述懐・同字、此分きらふなり。
親子のさた述懐にもちひざるゆへ八句のうちきらはず。
発句の切字
一 哉 けり たり めり や ぞ し じ き ぬ つ む
か いづく いづこ いづれ いかで いさ 何 なぞ
など いく さぞ こそ 誰 を もなし はにし もがな 下知
以上連歌のごとくなるべき歟
野々口立圃『はなひ草』 所収 古典俳文学大系『貞門俳諧集二』集英社
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