4月15日(日) 午後1時開演 於:梅若能楽学院会館
能 熊野 読継之伝 墨次之伝 村雨留 梅若紀彰 松山隆之
狂言 雁大名 野村万作(人間国宝)
能 西行桜 素囃子 梅若玄祥(六郎) 宝生閑(人間国宝)
梅若会
2012年4月2日月曜日
第三千句 第七百韻『なほ嶺は』の巻
class:
連歌俳諧
百韻『なほ嶺は』の巻
2012.4.2〜5.3
発句 なほ嶺は雪や老木の花ごろも 春花 春蘭
脇 宴たのしき菜飯おむすび 春 ね子
第三 春宵の一刻さへも惜しむらん 春 草栞
4 自信培ふピアノ練習 蘭
5 挨拶もいつの間にやらしっかりと 風牙
6 野には芒がお辞儀してをり 秋 ね
7 またや見ん旅の朝戸出なごり月 秋月 蘭
8 木の実団子を巾着に入れ 秋 栞
ウ
9 妖精と語りてみたき霧の中 秋 ね
10 プリマとなりてジゼル踊りぬ 牙
11 幼なじみ今やとどかぬ華のひと 恋 蘭
12 異国の王に嫁ぎ行きけり 恋 ね
13 かりそめの愛も歴史の闇に消え 恋 栞
14 集めし絵画観る冬の宮 冬 牙
15 腹ごなしついでに拝む初詣 新年 蘭
16 向う恵方は千鳥足にて 新年 栞
17 上善は水の如しと老子言ひ ね
18 亭主関白させる女房 蘭
19 親の世話交代制の番がきて 〃
20 姨捨山の月をほの見る 秋月 ね
21 大輪の菊の鉢ある蕎麦屋出づ 秋 牙
22 不意に漂ふ秋刀魚の煙 秋 栞
二オ
23 気配消し河原でバード・ウォッチング 蘭
24 いつの間にやら噂広まる 牙
25 マンションの同居人には占師 ね
26 群れてすずめの並ぶ電線 蘭
27 出待ちするファンに美少女隠れをり 栞
28 謎多き人マリア・マグダラ 牙
29 みかへりを求めぬ愛は神に添ふ 蘭
30 西日に射られじつと耐へたり 夏 ね
31 火傷さへ癒す四六の蝦蟇油 夏 栞
32 笑ひ話となりし思ひ出 牙
33 詰め腹を誰に切らすかなすり合ひ ね
34 春の異動のそら恐ろしさ 春 蘭
35 此処其処と無礼講よと花筵 春花 牙
36 注ぎ足す酒を零す軟東風 春 栞
二ウ
37 休日の過ぐるは早し朝寝坊 春 蘭
38 古女房も時にかはゆし 恋 ね
39 狸顔メークアップで見違えて 恋 栞
40 髪型誉めるだけでセクハラ 牙
41 資格よりスカート丈で勝負する ね
42 まづ人をみる目をば磨けよ 蘭
43 辻立ちの声の聞こえて青嵐 夏 牙
44 店に駆け込みどぜう鍋食ふ 夏 栞
45 ガイド本頼り切つての江戸散歩 蘭
46 翻訳機には笑ふしかなし ね
47 出まかせの歌詞に沸き立つ宵の宴 栞
48 末はピカソよ吾子の絵を観る 牙
49 親バカの頭上等しく冬の月 冬月 ね
50 石焼き芋へパシリさせられ 冬 蘭
三オ
51 レギュラーと言えど新人寒稽古 冬 牙
52 女子マネージャの熱き眼差し 恋 栞
53 建前は自社内ヘッド・ハンティング (恋) 蘭
54 パパとなることひた隠しにす ね
55 為せば成る案ずるよりは生むが易し 栞
56 サイレン鳴れど昼寝決め込む 夏 牙
57 マンションに要らぬ蚊遣りをネット買ひ 夏 曙水
58 ベランダ越しに花火見物 夏花 蘭
59 儚さが美しいとは限るまい ね
60 紙一重なるジキルとハイド 栞
61 贋作の噂絶えないゴッホの絵 牙
62 自然の模倣がアートとはいへ 蘭
63 造園は作り過ぎずにシンプルに 〃
64 女の嘘も出任せが良し ね
三ウ
65 だまされたふりすることも世のならひ 栞
66 勝ち気に勝る子とのトランプ 牙
67 列島に春一番が吹き荒れて 春 ね
68 うらやましく聞く恋猫の声 春 蘭
69 沈丁花の香溶けゆく夕の闇 春 曙
70 坂を上れば朧月出づ 春月 栞
71 迷宮とさせてならぬと名刑事 牙
72 二時間中に解決となる ね
73 疲れては宗旨を問はず法話聴き 蘭
74 首に下げたるロザリオの意味 牙
75 数奇なる運命遂げし形見にて 栞
76 日記をまとめ自費出版す 蘭
77 知らぬ間に乗つてゐるのは口車 〃
78 粗忽者とて愛すべき友 牙
ナオ
79 冒険と遊び心で時忘る 栞
80 宇宙エレベーターの計画 ね
81 コンマ壱程度の誤差も見逃さず 牙
81 星月夜夢を語るに不足なし 秋 蘭
82 家計簿つけて暫しさはやか 秋 〃 両句に
83 庭に柚子たわわに実るマイホーム 秋 ね
84 黄昏時はそれぞれの秋 秋 栞
85 月代となれば賑わうガード下 秋月 牙
86 終電逃しマンガ喫茶へ ね
87 彼の国の対戦相手もオンライン 栞
88 ヘボ碁を打つてしのぐ退屈 蘭
89 懐に入れた手紙は入れたまま 恋 ね
90 開けて赤面タイムカプセル (恋) 栞
91 黒船にど肝ぬかれる神の国 蘭
92 永田町には龍馬溢れる 牙
ナウ
93 枯野道どこまで続くぬかるみぞ 冬 栞
94 古人にまなび時雨こそゆけ 冬 蘭
95 俗に居て風雅を得るは難しく 〃
96 観音様も片目瞑りぬ 栞
97 予約なき自分探しの旅に出て ね
98 チルチルミチル青い鳥啼く 牙
99 故郷の花艶やかに蘇り 春花 栞
挙句 一斉に吹く木の芽草の芽 春 ね
※定座は守っても守らなくてもよい。 |
初折裏 12345678月012花4 (9〜22) __________
二折表 123456789012月4 (23〜36) 花一つ、月一〜二つ
二折裏 12345678月012花4 (37〜50)__________
三折表 123456789012月4 (51〜64) 花一つ、月一〜二つ
三折裏 12345678月012花4 (65〜78)__________
名残表 123456789012月4 (79〜92) 花一つ、月一つ
名残裏 123456花8 (93〜100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
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