2012年5月18日金曜日
【興行中】第三千句 第八百韻『竜巻の』の巻
class:
連歌俳諧
at 座・ツイッター連歌
百韻『竜巻の』の巻
2012.5.17〜
発句 竜巻の跡に十薬繁りけり 夏 ね子
脇 汗ばむ鼻に草いきれの香 夏 私
第三 背番号いつか貰ふと夢に見て 風牙
4 エースの徴付けて馬肥ゆ 秋 草栞
5 うねりつゝひたひた寄せる望の潮 秋 私
6 腰魚籠下げて来る月の客 秋月 牙
7 盃に夜露を受けてもてなさむ 秋 ね
7 手に取りし玉の緒長く時は過ぎ 栞
8 終の別れを白拍子舞ふ 私
ウ
9 来るはずのない人を待ち虎が雨 夏恋 牙
10 虹の向かふに愛の国在り 夏恋 栞
11 放蕩は芸の肥やしと自己弁護 私
12 名人戦は波乱含みに ね
13 ギャラリーの予想を超える大胆さ 栞
14 日食グラスやはり売り切れ 牙
15 金の環の三つに見えて老い思ふ ね
16 過ぎて気づきし結婚記念日 私
17 付き合いで遅くなるよと一行で 牙
18 隠し切れない予測変換 栞
19 プロポーズないまゝ幾度めぐる春 春恋 私
20 焦がす想ひに斑雪ふる 春恋 ね
21 移ろひて乱れそめにし花の庭 春花 栞
22 給湯室の噂あれこれ 牙
二オ
23 イケメンのバイリンガルは別居中 ね
24 独りにうれし小分け惣菜 私
25 鍋奉行ばかり集ひし暮の宴 冬 牙
26 御用納は大捕物で 冬 栞
27 セキュリティし過ぎるといふことはなし 私
28 受話器の向かう「オレオレ」と言ふ ね
29 空耳となりそな節の応援歌 栞
30 振り向けどただ続く下闇 夏 牙
31 ぼんやりと祭りのあとの月も良し 夏月 ね
32 をさなご背負ひおもひ遣る故郷 私 さと
33 売り物は身の上話演歌歌手 牙
34 笑顔絶やさぬスナックのママ 栞
35 年よりも十五若いとほめられて 私
36 『純粋理性批判』読み初む ね よみそむ
二ウ
37 開かんと悟り求めて欠伸する 栞
38 コンサートにて鳴らすケータイ 牙
39 暖炉の火あかあかとして不倫旅 冬恋 ね
40 雪のうちとけ濡れる黒髪 冬恋 私
・・・ 全句閲覧
※定座は守っても守らなくてもよい。
初折表 123456月8 (1〜8) 花一つ、月一〜二つ
初折裏 12345678月012花4 (9〜22) __________
二折表 123456789012月4 (23〜36) 花一つ、月一〜二つ
二折裏 12345678月012花4 (37〜50)__________
三折表 123456789012月4 (51〜64) 花一つ、月一〜二つ
三折裏 12345678月012花4 (65〜78)__________
名残表 123456789012月4 (79〜92) 花一つ、月一つ
名残裏 123456花8 (93〜100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
2012年4月15日日曜日
2012年4月2日月曜日
第三千句 第七百韻『なほ嶺は』の巻
class:
連歌俳諧
百韻『なほ嶺は』の巻
2012.4.2〜5.3
発句 なほ嶺は雪や老木の花ごろも 春花 春蘭
脇 宴たのしき菜飯おむすび 春 ね子
第三 春宵の一刻さへも惜しむらん 春 草栞
4 自信培ふピアノ練習 蘭
5 挨拶もいつの間にやらしっかりと 風牙
6 野には芒がお辞儀してをり 秋 ね
7 またや見ん旅の朝戸出なごり月 秋月 蘭
8 木の実団子を巾着に入れ 秋 栞
ウ
9 妖精と語りてみたき霧の中 秋 ね
10 プリマとなりてジゼル踊りぬ 牙
11 幼なじみ今やとどかぬ華のひと 恋 蘭
12 異国の王に嫁ぎ行きけり 恋 ね
13 かりそめの愛も歴史の闇に消え 恋 栞
14 集めし絵画観る冬の宮 冬 牙
15 腹ごなしついでに拝む初詣 新年 蘭
16 向う恵方は千鳥足にて 新年 栞
17 上善は水の如しと老子言ひ ね
18 亭主関白させる女房 蘭
19 親の世話交代制の番がきて 〃
20 姨捨山の月をほの見る 秋月 ね
21 大輪の菊の鉢ある蕎麦屋出づ 秋 牙
22 不意に漂ふ秋刀魚の煙 秋 栞
二オ
23 気配消し河原でバード・ウォッチング 蘭
24 いつの間にやら噂広まる 牙
25 マンションの同居人には占師 ね
26 群れてすずめの並ぶ電線 蘭
27 出待ちするファンに美少女隠れをり 栞
28 謎多き人マリア・マグダラ 牙
29 みかへりを求めぬ愛は神に添ふ 蘭
30 西日に射られじつと耐へたり 夏 ね
31 火傷さへ癒す四六の蝦蟇油 夏 栞
32 笑ひ話となりし思ひ出 牙
33 詰め腹を誰に切らすかなすり合ひ ね
34 春の異動のそら恐ろしさ 春 蘭
35 此処其処と無礼講よと花筵 春花 牙
36 注ぎ足す酒を零す軟東風 春 栞
二ウ
37 休日の過ぐるは早し朝寝坊 春 蘭
38 古女房も時にかはゆし 恋 ね
39 狸顔メークアップで見違えて 恋 栞
40 髪型誉めるだけでセクハラ 牙
41 資格よりスカート丈で勝負する ね
42 まづ人をみる目をば磨けよ 蘭
43 辻立ちの声の聞こえて青嵐 夏 牙
44 店に駆け込みどぜう鍋食ふ 夏 栞
45 ガイド本頼り切つての江戸散歩 蘭
46 翻訳機には笑ふしかなし ね
47 出まかせの歌詞に沸き立つ宵の宴 栞
48 末はピカソよ吾子の絵を観る 牙
49 親バカの頭上等しく冬の月 冬月 ね
50 石焼き芋へパシリさせられ 冬 蘭
三オ
51 レギュラーと言えど新人寒稽古 冬 牙
52 女子マネージャの熱き眼差し 恋 栞
53 建前は自社内ヘッド・ハンティング (恋) 蘭
54 パパとなることひた隠しにす ね
55 為せば成る案ずるよりは生むが易し 栞
56 サイレン鳴れど昼寝決め込む 夏 牙
57 マンションに要らぬ蚊遣りをネット買ひ 夏 曙水
58 ベランダ越しに花火見物 夏花 蘭
59 儚さが美しいとは限るまい ね
60 紙一重なるジキルとハイド 栞
61 贋作の噂絶えないゴッホの絵 牙
62 自然の模倣がアートとはいへ 蘭
63 造園は作り過ぎずにシンプルに 〃
64 女の嘘も出任せが良し ね
三ウ
65 だまされたふりすることも世のならひ 栞
66 勝ち気に勝る子とのトランプ 牙
67 列島に春一番が吹き荒れて 春 ね
68 うらやましく聞く恋猫の声 春 蘭
69 沈丁花の香溶けゆく夕の闇 春 曙
70 坂を上れば朧月出づ 春月 栞
71 迷宮とさせてならぬと名刑事 牙
72 二時間中に解決となる ね
73 疲れては宗旨を問はず法話聴き 蘭
74 首に下げたるロザリオの意味 牙
75 数奇なる運命遂げし形見にて 栞
76 日記をまとめ自費出版す 蘭
77 知らぬ間に乗つてゐるのは口車 〃
78 粗忽者とて愛すべき友 牙
ナオ
79 冒険と遊び心で時忘る 栞
80 宇宙エレベーターの計画 ね
81 コンマ壱程度の誤差も見逃さず 牙
81 星月夜夢を語るに不足なし 秋 蘭
82 家計簿つけて暫しさはやか 秋 〃 両句に
83 庭に柚子たわわに実るマイホーム 秋 ね
84 黄昏時はそれぞれの秋 秋 栞
85 月代となれば賑わうガード下 秋月 牙
86 終電逃しマンガ喫茶へ ね
87 彼の国の対戦相手もオンライン 栞
88 ヘボ碁を打つてしのぐ退屈 蘭
89 懐に入れた手紙は入れたまま 恋 ね
90 開けて赤面タイムカプセル (恋) 栞
91 黒船にど肝ぬかれる神の国 蘭
92 永田町には龍馬溢れる 牙
ナウ
93 枯野道どこまで続くぬかるみぞ 冬 栞
94 古人にまなび時雨こそゆけ 冬 蘭
95 俗に居て風雅を得るは難しく 〃
96 観音様も片目瞑りぬ 栞
97 予約なき自分探しの旅に出て ね
98 チルチルミチル青い鳥啼く 牙
99 故郷の花艶やかに蘇り 春花 栞
挙句 一斉に吹く木の芽草の芽 春 ね
| ※定座は守っても守らなくてもよい。 |
初折裏 12345678月012花4 (9〜22) __________
二折表 123456789012月4 (23〜36) 花一つ、月一〜二つ
二折裏 12345678月012花4 (37〜50)__________
三折表 123456789012月4 (51〜64) 花一つ、月一〜二つ
三折裏 12345678月012花4 (65〜78)__________
名残表 123456789012月4 (79〜92) 花一つ、月一つ
名残裏 123456花8 (93〜100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
2012年2月6日月曜日
第三千句 第六百韻『しら梅に』の巻
class:
連歌俳諧

at 座・ツイッター連歌
百韻『しら梅に』の巻
2012.2.5〜3.6
発句 しら梅に明る夜ばかりとなりにけり 春 蕪村
脇 長き堤を渡る春風 春 草栞
第三 水ぬるむ川にエイトの澪引いて 春 私
4 部活帰りの子等の歓声 ね子
5 焼林檎の匂ひに思はず駆け込んだ 秋 禾
6 秋澄む森に妃高笑い 秋 由宇
7 ソプラノのアリア終われば窓に月 秋月 風牙
8 大和撫子ローザンヌに舞ふ 曙水
ウ
9 現代は女性時代と言ふべきか 私
10 喫煙所とて何か居づらく 牙
11 バルコニー愛を囁くこともあり 夏恋 ね
12 祇園囃子に合はせ握る手 夏恋 栞
13 心拍はバクバクバクと乱拍子 禾
13 笹舟に形見流して鈴ちりん 宇
14 おやなき里に妻子お披露目 私 両句に
15 絶滅と言われし魚の生きてをり 牙
16 年商数億メダカの学校 夏 曙
17 金色の夜叉いつの世も月涼し 夏月 禾
18 噂通りの晴れ男ぶり 牙
19 何事もなかつたやうに不二の山 栞
20 ながめ良好病室の窓 私
21 目瞑れば夢まぼろしの花盛り 春花 ね
22 蜃楼消えて波も穏やか 春 栞
二オ
23 水雲採りスローライフは暇と手間 春 私 もづく
24 また中毒をニュース伝える 牙
25 禁断の秘薬の処方破り捨て 栞
26 男はなべてアダムの末裔 曙
27 骨一本一本ほどの有難さ 禾
28 寒さ身に染み梅ぞ待たるる 冬 ね
29 目は化粧マスク同士でご挨拶 冬 私
30 鋭き技の謎のレスラー 牙
31 爪まるく肌を傷つけないように 宇
32 負はれた頃を想ふ秋の田 秋 栞
33 月あかり太極拳のゆっくりと 秋月 宇
34 有るか無きかによぎるあはれ蚊 秋 私
35 かしましく姉妹そろひて反抗期 曙
36 恋に落ちれば敵も味方に 恋 栞
二ウ
37 ジュリエット夜鳴鳥聞く晴れの床 恋 宇
38 亭主関白ゴミ出しはする 恋 ね
39 テュリャテュリャと一週間の歌くちずさみ 禾
39 憧れのペチカが付いたマイホーム 冬 曙
40 セーター編みし祖母のいるよで 冬 牙 両句に
41 なでしこは跨ぐを厭い遠回り 空秋
42 ぬかるみつづく雨後の山道 私
43 バーナムの森の木霊に惑はされ 栞
44 アイドルの歌多分口パク 牙
45 萌え文化もてぬ男の救世主 私
46 ボーカロイドはメガネじゃないのよ 曙
47 鶯の初音谷間に響く朝 春 栞
48 ほころぶ花に添ふや残月 春花月 私
49 はにかみて母に隠れし入学児 春 牙
50 蝌蚪の紐より放たれてなほ 春 栞
三オ
51 革命の高揚ののち道遥か ね
52 使ひにくいとスマホ解約 私
53 存亡の危機に瀕するガラパゴス 栞
54 幼児と遊ぶ母の目配り 空
55 定退者公園デビューは犬連れて 私
56 ゲートボールはする気になれず 栞
57 蟻地獄妻には言へぬ出逢ひあり 夏恋 ね
58 手枕しつつながむ夕立 夏恋 私
59 傘一つ茅の輪くぐりし二人連れ 夏 牙
60 厄介払ひさらり済ませて 栞
61 スパムにはメアドを変へるのがベスト 私
62 遊牧民に憧れる日々 ね
63 北窓を開けばチョコパイ降つてくる 春 禾
63 山脈の嶺を見下ろす月の船 秋月 栞
64 遍路の宿のあついもてなし 春秋 私 両句に
三ウ
65 帳場には『文藝春秋』備へられ 春秋 禾
66 時間潰しに読む受賞作 栞
67 魚信なく他人の魚籠を見てまわる 空
68 格別うましカップラーメン 私
69 主婦なれば手抜きと言はずエコと言ふ 曙
70 自転車通勤ダイエット兼ね ね
70 ネイルアートの色もちもよく (恋) 禾
71 離鴛鴦身につまされる片想ひ 冬恋 栞 両句に
72 恋風疼く君は他夫 冬恋 私 ひとづま
73 留守電に何も残せず月冴える 冬月 曙
74 "光"通信時代の覇者か 禾
75 ITと言われ何やら納得し 牙
76 曖昧模糊な白酒を飲む 春 栞
77 千鳥足友が枝折りの花の道 春花 空
78 卒業証書ひよいと見せ呉れ 春 ね
ナオ
79 俺の子だ無理は言えぬと畑打ちへ 春 空
80 いまさら告るわけにもいかず 禾
81 ほゞ嘘の仲人口のこそばゆさ 私
82 身から出るのは錆か真か 栞
83 きれい寂びいつか茶人のはしくれと 禾
84 じわりとチャート上がるB面 牙
85 父さんのLP誰か引き取つて 栞
86 古きものには福があるとか ね
87 同窓会苗字そのままあの娘居て 曙
88 美術展にと二枚の切符 恋秋 禾
89 待宵にデートコースを下見する 恋秋月 私
90 紫苑の香り今も忘れず 秋 栞
91 老も秋おそきに失す恩返し 秋 私
92 開けてはならぬ玉手箱にて ね
ナウ
93 手に入れし酒はカポネのものといふ 牙
94 ヴァンプと呼ばれる女優は消えて 曙
95 名画座はよくぞ場末に生き残り 私
96 よごれた壁に朱き蔦の芽 春 禾
97 麗らかな空に騙され日を送る 春 ね
98 こもりの僧も滑る春泥 春 栞
99 青芝は殊にもえ立つ奈良の花 春花 芭蕉
挙句 曲水の宴ここに極まる 春 禾
蕪村 一
芭蕉 一
草栞 二十一
私 二十一
ね子 十三
禾 十四
由宇 五
風牙 十三
曙水 十
空秋 五
捌き:草栞
定座あり
__________
初折表 12345678 (1~8) 花一つ、月二つ
初折裏 12345678901234 (9~22) __________
二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月二つ
二折裏 12345678901234 (37~50)__________
三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月二つ
三折裏 12345678901234 (65~78)__________
名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
名残裏 12345678 (93~100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
2012年1月8日日曜日
第三千句 第五百韻『年立や』の巻
class:
連歌俳諧

at 座・ツイッター連歌
百韻『年立や』の巻
2012.1.7~1.29
発句 年立や新年ふるし米五升 新年 芭蕉
脇 垣の薺ですます七草 新年 私
第三 健康も福も笑へば其処にゐて ね子
4 何はともあれ先ずは乾杯 風牙
5 いざ友よ今ひとたびの夢を見ん 草栞
6 春泥を撥ね駆けるグランド 春 氷心
7 ながるるは駒鳥笛の音か昼の月 春月 禾
8 茣蓙にまどろむ観梅の宴 春 私
ウ
9 なるやうになるとあしたに腹すゑて 〃
10 意訳で歌う古きシャンソン 牙
11 義父となる人の好みを調べ上げ ね
12 彼に取らせる心太草 夏恋 心
13 手の震え悟られまいと日焼け止め 夏恋 牙
14 吹替へなしに懸崖に立つ 禾
15 サスペンス2時間ドラマ型通り 栞
16 おやつにでもと蒸かす里芋 秋 私
17 都会では味わい難い月の色 秋月 心
18 敬老の日の集ひ和やか 秋 ね
19 カラオケは合唱になり童べうた 私
20 蛙のカノン響く渓谷 春 栞
21 疲れたる脚をさすりて花の雨 春 花 牙
22 草餅食いつ孫の出迎え 春 空秋
二オ
23 不覚にも嫁の実家に住む惣領 私
24 職場気になる日曜の夕 牙
25 繰越のできぬ有休消化して 私
26 よさこい踊りで海外遠征 秋 禾
27 望の夜は跳ねる玉兎も杵担ぎ 秋月 栞
28 いよよ秋気の満つる山ざと 秋 私
29 頼るべきよすが己の外になし 〃
30 二世議員に挑む新人 牙
31 朝虹に向かへば雨の匂ひして 夏 心
32 君を見初めし尾瀬の山小屋 夏恋 栞
33 胸元を広く開けるはサインだと 恋 牙
34 逆転サヨナラまさかスクイズ ね
35 居酒屋で反省しない反省会 私
36 煤にまみれた三猿の額 心
二ウ
37 ジャイアンも婚活をする歳となり ね
38 ガキ大将の消えし学び舎 牙
39 温室で育つたキュウリ行儀よく 夏 禾
40 妻のうしろに侍するスーパー 私
41 佳き女がをらぬものかと品定め 恋 心 ひと
42 口説きのテクは多分天性 恋 私
43 絆されて貢いだ果てに捨てられて 恋 栞
44 アイポッドにはいつもユーミン 牙
45 TPO散歩はお洒落の見せどころ 私
46 息を呑むよな丹頂の舞い 冬 心
47 日を浴びて光り輝く雪野原 冬 私
48 やがて霞の衣まとはむ 春 ね
49 大なゐを忘れじ花のある限り 春花 栞
50 持出袋に棒鱈とガム 春 禾
三オ
51 山歩き始めは装備ありあはせ 私
52 不意に訪ねし宿のもてなし 牙
53 丑三つに包丁を研ぐ気配あり ね
54 明けには揚がる振売りの魚 心
55 そこここに鳥さりげなく集ふ浜 私
56 聖なる人の説教を待ち 栞
57 幼顔隠す化粧の夏休み 夏 牙
58 ハイビスカスを黒髪に挿す 夏 心
59 月桃のゆれる葉陰でくちづけを 恋 禾
60 おやの許さぬ逢瀬つかの間 恋 私
61 名作の裏に市井の実話有り 栞
62 圭三アナも逝きて十年 禾
63 万能のどうも╱╲を駆使をして 私
64 あれよ╱╲とトップ昇進 〃
三ウ
65 太閤も老いればただの子煩悩 空
66 お受験のため引越しをする ね
67 テキサスかそれともユーロ圏内か 禾
68 ハムよりやはり好きなステーキ 牙
69 お中元迷ひ子どもに決めさせて 秋 私
70 盆に帰ると里へ一報 秋 〃
71 隠せども漏るる訛りの月の客 秋月 牙
72 把瑠都・欧州ちよんまげ結つて 禾
73 舶来の酒もこの頃安くなり 牙
74 漫画で仕入れ垂れる薀蓄 私
75 戦国の雄もイケメン競ひ合ふ 栞
76 忘れて人は過去を美化する 私
77 花の樹の下のあまたの屍よ 春花 禾
78 この世のほかにうつるかぎろひ 春 栞
ナオ
79 軍装を解きし女帝に春の闇 春 牙
80 一緒に夜の街に消えなむ ね
81 いつまでもうぶなあなたをリードして 恋 私
82 着火剤さへあれば何とか 恋 禾
83 跳炭の危うさ知らず傍に寄り 冬 栞
84 値段につられ頼むてっちり 冬 牙
85 吊り橋の向こうに見える下関 心
86 諸行無常と吹くや浦風 私
87 白亜紀に想いを馳せる夏の暮 夏 牙
88 火星と並ぶ赤き月影 夏月 栞
89 見かけではわからぬ真の大きさは 私
90 浪人竜馬天下動かす 〃
91 船中に腰据ゑてこそ長たらん 栞
92 老いてますます短気急つかち 私
ナウ
93 小春日は春までの生願ひつつ 冬 ね
94 羽ばたく前の鶴の一声 冬 栞
95 歳だけは明治の父を追い越せど 空
96 若い気持ちの擡ぐ軟東風 春 私 もたぐ
97 下駄箱を気にしてバレンタインの日 春 牙
98 お返し怖く草餅を食ふ 春 ね
99 なべて世は呉越同舟花見船 春花 禾
挙句 飽かず眺むる清明の河 春 栞
定座なし
__________
初折表 12345678 (1~8) 花一つ、月一~二つ
初折裏 12345678901234 (9~22) __________
二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月一~二つ
二折裏 12345678901234 (37~50)__________
三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月一~二つ
三折裏 12345678901234 (65~78)__________
名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
名残裏 12345678 (93~100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
2012年1月2日月曜日
2011年12月18日日曜日
【歳暮三つ物】
class:
連歌俳諧
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 聖樹の満ちて光る街筋 私
3 忘年会ビンゴで1等ゲットして 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 旧市街羽子板市で賑はひて ね子
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 冬休みお駄賃で子は動くらん 私
1 君のこと幾つ記すや日記 買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 レコード屋エアーで指揮す第九にて 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 クリスマス予約で埋まり席もなし 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 晦日そば手繰りてくぐる藍のれん 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 聖樹の満ちて光る街筋 私
3 所得税年末となり戻るらん 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 ボロ市で会おうと話がまとまつて 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 もしもに備へ貯めるボーナス 私
3 忘れたき上司の隣り年忘れ ね子
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 冬至南瓜の炊くるキッチン ね子
3 思はざる試練の年も暮れゆきて 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 冬至南瓜の炊くるキッチン ね子
3 年の内にいざ断ち切らん負の連鎖 私
2 聖樹の満ちて光る街筋 私
3 忘年会ビンゴで1等ゲットして 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 旧市街羽子板市で賑はひて ね子
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 冬休みお駄賃で子は動くらん 私
1 君のこと幾つ記すや日記 買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 レコード屋エアーで指揮す第九にて 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 クリスマス予約で埋まり席もなし 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 晦日そば手繰りてくぐる藍のれん 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 聖樹の満ちて光る街筋 私
3 所得税年末となり戻るらん 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 ボロ市で会おうと話がまとまつて 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 もしもに備へ貯めるボーナス 私
3 忘れたき上司の隣り年忘れ ね子
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 冬至南瓜の炊くるキッチン ね子
3 思はざる試練の年も暮れゆきて 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 冬至南瓜の炊くるキッチン ね子
3 年の内にいざ断ち切らん負の連鎖 私
2011年12月14日水曜日
百韻『葉を脱いで』の巻
class:
連歌俳諧

at 杭全神社インターネット連歌
百韻『葉を脱いで』の巻
2011.11.5~12.15
発句・冬 葉を脱いで冬日よびこむ林かな 佐為 景
脇・冬 鵠が掛けし霜の帷子 浜菅 景
第三・冬 水烟る湖に捨舟うらみせて 涅阿 景
4 をちこち糸を垂らす釣人 佐為 景人
5・秋月 月あかり昼かとまがふ影法師 涅阿 景人
6・秋 よすがら庭にすだく虫の音 佐為 景
7・秋 野にやどる過客は露に濡れるらん 涅阿 旅
8 山をしるべのみちのはるけさ 佐為 旅
ウ
1 悠久の時をたゆまず大河ゆく 涅阿 景
2・春 雪間の草に春のおとづれ 佐為 景
3・春 来てみれば霞みの奥に不二見えて 涅阿 景人
4・春 城の甍に風光りけり 佐為 景
5 ふるさとは変はらぬままがありがたき 涅阿 懐旧
6・恋 初恋の人今もわが胸 正純 恋懐旧
7・恋 儚くもをさなきどちの契りにて 佐為 恋懐旧
8・秋 おもひで溢れ出づる秋風 涅阿 懐旧
9・秋月 くもりなき月はこころを映すらん 佐為 景人
10・秋 寝るさへ惜しき夜の菊の香 涅阿 人
11 神仏の幽かな波動身に感じ 佐為 神祇釈教
12 わびすむ庵も御殿とぞなる 涅阿 無常
13・春花 もゝちどり深山に花の咲き初めて 佐為 景
14・春 帰へさ小川に根芹摘みをり 涅阿 景人
二オ
1・春恋 片もひの君すむ方は遠がすみ 佐為 恋
2・恋 なしのつぶてのふみのむなしき 涅阿 恋
3 夢やぶれ帰国と友のうわさ聞く 佐為 無常
4 むしろ憂きものひとのなぐさめ 涅阿 無常
5 詮ずれば苦労ばなしも自慢なり 佐為 懐旧
6・冬 更けて音なく積もる初雪 涅阿 景
7・冬 つぎつぎとなき人浮かぶ小夜時雨 佐為 景人
8 濡るる蓑笠縋るひとすぢ 稔 旅
9 庵住に飽きては出づる旅ごろも 涅阿 旅
10・春花 花追ひ人の性もかなしや 佐為 人
11・春月 玉盈(たまもひ)に映る月かげ朧なる 稔 景
12・春 たどればあやし春の夜の夢 涅阿 人
13 極楽も地獄もおのが心にて 佐為 無常
14 ありのすさびの糸竹のみち 稔 人
二ウ
1 流されし身に情け染む須磨明石 涅阿 無常
2・恋 藻塩のけぶりなびく浦風 佐為 恋
3・恋 わりなくも縁を断つや迎船 稔 恋
4 日々孝行はすべきものかな 涅阿 懐旧
5・秋 雁さへもひととせ一度かへる里 佐為 景
6・秋 さらぬだにしむ秋の夕風 稔 景人
7・秋月 弓張のいづれ満つらん酒の酔ひ 涅阿 景人
8・秋 虫のこゑにもあるや序破急 佐為 景
9 ここと知る御代つかの間の都跡 稔 無常
10 四方の田面を吹きわたる風 涅阿 景
11 ゆるぎなき山の姿に気が晴れて 佐為 景人
12・春 空はのどかに春あさぼらけ 稔 景
13・春 桜こそ造化の神の佳作なれ 涅阿 景神祇
14・春 無心に蜜をあつめ飛ぶ蜂 佐為 景
三オ
1・恋 一刺しに相対死にとすがる恋 稔 恋
2・恋 よよと涙に濡るるきぬぎぬ 涅阿 恋
3 なきつまのおもかげ追へば夢うつつ 佐為 無常懐旧
4・夏 なにを名告るややまほととぎす 稔 景
5・夏 ゆくりなく門を出づれば青時雨 涅阿 景人
6 霑(しほ)れし野仏の笑みはかはらず 佐為 景釈教
7 あらましのいまはつきぬる老いの身に 稔 無常
8・冬 なほつれなくも止まぬ木枯らし 涅阿 景
9・冬 あかあかとともる家の灯冴ゆる夕 佐為 景
10・冬月 繊月寒く出づる山の端 稔 景
11 世に古るもまなこ冷まじ阿吽像 涅阿 釈教
12 托鉢終へし僧あどけなき 佐為 釈教
13・恋 手習子寺小屋帰りふと見染め 稔 恋
14・恋 おもひたくさんひらがなのふみ 涅阿 恋
三ウ
1 英雄になれど息子は異国にて 佐為 人
2 母の「いしよのたのみ」胸うつ 稔 人
3 たはれをを悔いて四十路で身を固め 涅阿 人
4・春 かすみの晴れて見えし道筋 佐為 景人
5・春花 吹く東風もそふるめでたき花の宴 稔 景人
6・春 ひと差し舞へば和すや鴬 涅阿 景人
7 こゝろみに引いた神籤に吉が出て 佐為 神祇
8 舫ひ綱解き漕ぎ出す岸辺 稔 景人
9 旅に死す覚悟はとうに隅田川 涅阿 旅無常
10 おもへば遠き空よ陸奥 佐為 旅無常
11・秋月 のがれたる一本松を月照らす 稔 無常景
12・秋 末枯れし野をつつむ夕闇 涅阿 景
13・秋恋 来ぬ人を待つはむなしき虫の声 佐為 恋
14・恋 かずにあまれる身のおもひ憂し 稔 恋
名オ
1・恋 妻の座を奪ひ盗らんやみだれ髪 涅阿 恋
2 すずしき顔で道を説くきみ 佐為 人
3 さればいざさなむかくなむ分けてみよ 稔 人
4 十中八九もめるさうぞく 涅阿 人
5 ひとはみな修羅にもなれば仏にも 佐為 釈教
6・冬 塔の上なる冴ゆる寒星 稔 景
7・冬 あやぶみし年越できるありがたさ 涅阿 人
8・冬 ふうとため息浸かる柚子の湯 佐為 景人
9 刺青もともに老いたり鯔背肌 稔 人
10・夏 軒端をかりてしのぐ夕立 涅阿 景人
11・夏 つばめの子みなそつくりの口あけて 佐為 景
12・夏 夕べ門田をわたる涼風 稔 景
13・秋月 ひんがしの山際あかり月出づる 涅阿 景
14・秋 祈りおのづと五山送り火 佐為 景人釈教
名ウ
1・秋 鉦叩一院の闇深きより 稔 景釈教
2 そろりと歩む雨後の延段 涅阿 景人
3 能の舞急にわからぬ面白さ 佐為 景人
4 眉白妙の翁出でまし 稔 景人
5 神さぶる千代の松が枝苔むして 涅阿 景
6・春 清き社に満つる春光 佐為 景
7・春花 花の下ほどはとはれぬ連歌の座 涅阿 景人
挙句・春 善男善女を撫づる軟東風 佐為 景人
第三千句 第四百韻『冬耕や』の巻
class:
連歌俳諧

百韻『冬耕や』の巻
2011.12.1~12.15
発句 冬耕や明日を信じる鍬の音 冬 禾
脇 天を仰げばかかる風花 冬 私
第三 寒稽古裸身のままに続きゐて 冬 風牙
4 奥の座敷に御膳整ふ 氷心
5 美しき裾捌きして割烹着 ね子
6 撫子残る里の夕暮 秋 草栞
7 ゆふがほの実にも月光とどくらん 秋月 私
8 鍵盤奔るリズムすさまじ 秋 莉由
ウ
9 洋館の出窓に見ゆるトウシューズ 牙
10 スリーサイズを思ふあれこれ 恋 由
11 横たはる着衣の美女を透視せん 恋 栞
12 予言の書などあるかも知れず ね
13 大伯父の遺産分与にあづかつて 私
14 はたた神来て下ろす鉄槌 夏 由
15 山盛りのかき氷食ふ海の家 夏 心
16 過去の自分を子に見ては笑む 私
17 ぬばたまのダースベイダー広き背な ね
18 月読男眼を剥いてゐる 秋月 由
19 残暑とて疲れしらずの仁王像 秋 牙
20 ちゃんこに入れる鰹椎茸 秋 心
21 アラフォーもアラ古希も居て花の笑 春花 由
22 陽はうららかに吟行の会 春 私
二オ
23 うぐひすも北鎌倉の寺めぐり 春 〃
23 声聞けど姿解らぬ百千鳥 春 栞
24 鞄の底で鳴りしケータイ 牙 両句に
25 マニュアルで誘ふアンタはA型か 恋 由
26 スカイツリーはデートスポット 恋 心
27 シルバーの物見高さは年季入り 私
28 野次馬ならぬ辻講釈師 栞
29 たまさかに心改め社会鍋 冬 由
30 卍固めを観る大晦日 冬 牙
31 鬼嫁にボーナス減がつひにバレ 冬 私
32 ウォール街のデモに加はる ね
33 馬上には写真映えするユニフォーム 氷
34 無印といふブランドもあり 由
35 画用紙に余白残して筆置きぬ 栞
36 処世術にもぼかしあるらん 私
二ウ
37 やうやくに出てきた月のおぼろにて 春月 禾
38 いまだ区別のつかぬ毒芹 春 牙
39 弦楽を運ぶ優しさ桜南風 春 由
40 アンダンテよりなほゆつくりと 栞
41 いつまでも幼なじみでゐられずに 恋 牙
42 その気があるか使ふ当て馬 恋 私
43 合コンのメンバー揃へ出陣す 恋 ね
44 睥睨してる寒猿のボス 冬 由
45 湯煙に顔も赤らむ雪見酒 冬 栞
46 至福に忘る医者の警告 私
47 借金は泥酔しても纏ひつく 空秋
47 この頃は短いものに巻かれます 由
48 一家総出で入学式へ 春 私
49 眩しさが際立つてゐる花の顔 春花 心
50 カメラの前を黄蝶白蝶 春 由
三オ
51 夕方のニュースにチラリ自慢して 牙
52 鮮度が勝負旬の先取り 栞
53 トレーサビリティー舌を噛みつつ辞書編纂 禾
54 疑惑のにほふ彼のやさしさ 恋 私
55 野球部の寮の前にて抱き寄せる 恋 牙
56 青梅の実も熟す機を待つ 夏 ね
57 五月雨を托鉢に出る修行僧 夏 私
58 翁の泉もとくとくと湧き 夏 栞
59 連句して想像力が活性化 私
60 凍る嫦娥は頬を赤らめ 冬月 由
61 いちゃいちゃとダウンコートのバカップル 冬 私
62 いつ踏み外す時雨る畦道 冬 ね
62 無頼の日々は遥か遠くに 空
62 命みじかし燃えろよペチカ 冬 禾
63 漂泊の詩人駆けるやボヘミアン 栞 全句に
64 誘ふがごとく匂ふアブサン 牙
三ウ
65 魂を美神に抜かれぬやうにせよ 恋 私
66 今宵はありや殿のお渡り 恋 由
67 雨しづく花の蕾はふくらみぬ 春花 私
68 はじける肢体駆ける春の野 春 空
69 立ち漕ぎのふららこ競ひ飛び立たん 春 牙
70 盗み酒する留守番のババ 由
71 公平に親の面倒持ち回り 私
72 ここで三泊かしこで五泊 由
73 旅行記と何やら違ふ事ばかり 牙
74 脆くも滅ぶ天空の城 栞
75 松籟にいにしへしのぶ十三夜 秋月 私
76 言の葉くべん風炉も名残か 秋 禾
77 鯊日和父の威厳を取り戻す 秋 ね
78 何が何やら絡む配線 牙
名オ
79 絆とふ一字で〆てよいものか 禾
80 署名印鑑すべて御破算 空
81 解き放つ心のままにひとと逢ふ 恋 由
82 思はせぶりに帯をゆるめて 恋 栞
83 懺悔録伏せ字あれこれ妄想し 由
84 はつと気づけば電車乗越 私
85 遠き目の少年を見る神無月 冬 ね
86 エイトビートで降る冬の雨 冬 牙
87 ユーミンの歌詞あれこれと口ずさみ 栞
88 いくさの轍いまも続けり 由
89 武士やめて身を墨染めの草枕 私
90 智に働かず流されもせず 由
91 ようそろと池に漕ぎ出す月の舟 秋月 禾
92 管弦たまに和さずひやひや 秋 私
名ウ
93 文化祭わが子見直す溌剌さ 秋 私
94 血は争へぬ坊ちゃん気質 栞
95 骨の無い魚ばかりを食べてをり 牙
96 煮凝こそが究極の味 冬 禾
97 パスワード捨ててをみなは旅に出る 由
98 東風に誘はれそぞろなる日々 春 私
99 花の香を想ひ起せる葛干菓子 春花 栞
挙句 春星あかく幸せの降る 春 ね
定座なし
__________
初折表 12345678 (1~8) 花一つ、月一~二つ
初折裏 12345678901234 (9~22) __________
二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月一~二つ
二折裏 12345678901234 (37~50)__________
三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月一~二つ
三折裏 12345678901234 (65~78)__________
名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
名残裏 12345678 (93~100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
2011年12月2日金曜日
本歌(本句)取りの連鎖
本歌 世にふるは苦しきものを槙の屋にやすくも過ぐる初時雨かな 二条院讃岐
世々ふるもさらに時雨のやどり哉 後村上院
世にふるもさらに時雨のやどりかな 宗祇
世にふるもさらに宗祇のやどり哉 芭蕉
世にふるもさらに時雨の山路かな 春蘭
世々ふるもさらに時雨のやどり哉 後村上院
世にふるもさらに時雨のやどりかな 宗祇
世にふるもさらに宗祇のやどり哉 芭蕉
世にふるもさらに時雨の山路かな 春蘭
付合
class:
連歌俳諧
at 連句KUSARI
70億人絆問われる
黙々と引っ越してゆく蟻の道
年金と常に相談忘れずに
大向こうにて歌舞伎通ぶる
未読メールの数は三桁
山籠りして変わりしは無精髭
泥鰌の顔をしみじみと見る
店構え客あしらいも味の内
桜島まで駆け抜ける恋
青春は無知が特権トライアル
連れの者弘法大師と笠に書き
無理はいかんと医者に止めらる
青空のピーヒョロロとは鳶のはず
這いつくばって庭の草取り
私を拒む細い指先
触れもみで道説くきみは君子にて 没
国宝と言われる程の技を持ち
にらみが効かぬ息の夜遊び
美しい青翳りゆくエーゲ海
再会約す船上の恋
約束は薄紅色の花の下
あふるゝごとく流る大川
鏡の中のおのれ見つめる
てて親に姿ばかりか似た仕草
孫バカの入学祝奮発し
わが幸福度中ぐらいなり
觀音菩薩描く御念珠
身軽にと旅の持ち物絞り込み
これまでに泣かせた男数知れず
まことしやかにかたる身の上
歓迎のフラは心の揺れのごと
格安ツアーで新婚の旅
☓4でとても幸せ子沢山
もらう手当はみな貯金する 没
寝待月母美しく年重ね
聴き分けめでる庭の虫の音
あれもこれもと僕は食べたい
お酉さま熊手を買ったことはなし
うす紅の芙蓉咲き初め夏さりぬ
やゝ静けさのもどる鎌倉
巡回の省エネ奉行の靴が鳴る
蒲団にもぐりながら勉強
屋根で待つ臼の役割とどめさし
ねんがら年中買える切り餅 没
屋根で待つ臼の役割とどめさし
飛び石替えて茶事の演出
クリスマスプロポーズありの予感して
揺らぐこころよ彼は年下
大漁歌うこぶし回して
ありがたや山の恵みの茸汁
フォトコンの締め切りまでの日を数え
気を入れ直すコーヒーブレイク
あれやこれやと選ぶ駅弁
研修と視察は遊山と同義なり
すぐ傍にある幸せと言う宝
黙ってお茶を淹れて出す妻
あっという間に過ぎて行く春
千年の花のしずくに立ち濡れて
紅葉寺書院のテープ声に張り
ライトアップに白む月影
ライトアップに白む月影
めづらしや古妻寄り添ふミレナリオ 没
山茶花通りにできた帽子屋
木枯らしにけふは任せん落ち葉掃き
修行の辛さ報われる時
蕎麦通のやまい嵩じて鄙に店
イケメンの笑顔につられ買い込んで
無理は承知の若作りする
静かに流れる美しい歌
難ルート登頂果たしにぎり飯
はらはらと黒髪に散る六つの花
まにまに萌える若菜摘む野べ 没
空海が密教求め唐へ行く
帆は風はらみ離(さか)る島影 没
朝になり熱い味噌汁頂いた
作り笑顔の友の新妻
オンリーワンの教育の是非
幼児画がピカソに見える審美眼
意外にもお祭り騒ぎの好きな彼
酒でチャックがゆるみ饒舌
広すぎる部屋猫とくつろぐ
廃校を借りて工房兼ギャラリー
断捨離された思い出の品
ゴミ漁りほくほく顔で父帰る
国賭けて咸臨丸は洋上に
野にある臥龍今ぞ世に出よ
ツケマぱちぱちネイルばっちり
値踏みする視線はきつし場末バー 没
一言に心をこめる年賀状
自虐気味なる俳句川柳
自虐気味なる俳句川柳
”無職”とは定年者には酷な名よ
不況円高放射線量
賽銭は小銭のくせに多い願
突っ張り棒はパワー全開
押入れをクローゼットにプチ改修
どっしりと立つ大黒柱
落人の郷はしろがね雪見の湯
カンマピリオド眼鏡光らせ
なにかしら天賦の才を誰も持つ 没 サンドイッチ付け
ゴーストライター回顧録書く
硯の海に浮かぶ花びら
一文字に念をいれつつ写経する
紅いお盆にうさぎ饅頭
自己流で自作茶碗に茶を立てる
聞きもせぬのに語る蘊蓄
無い袖を振る巨大なカジノ
香港のパックツアーはあわただし
土産詰め込み鞄パンパン
漂流の果て見えた島影
仏道を求める国ははるかなり
連句に興じ何も決まらず
年用意口だけは出す亭主にて 没
iPhoneジョブズに送るこの写真
永遠に君を忘れないから
なにもいらないが妻の口癖
うつりゆく自然に合わせ生き暮らす 没
なにもいらないが妻の口癖
四十から齢を忘れたふりをする
走るアンカー長い鉢巻き
マドンナに何をやっても叶わない
ジャンケンポンのゴミ出し係り
何の日かまず確かめるカレンダー
冬籠家族の団欒なつかしく
火鉢の網に餅のふくるる
耳に残る異国の丘の歌遥か
およそ平和な御代を言祝ぐ
ペンギンがうろうろ歩く動物園
さっとカメラが砲列を敷く
グルーミング邪魔なんだよと引っかかれ
みなで取り合うママの懐
目眩がしそうきみの曲線
今夜こそプロポーズせんクリスマス
後ろ手に持つ薔薇の花束 没
雪は静かに駅に舞い降り
おいそれと寄れぬ不義理のふるさとよ
年賀状みなパソコンで打つ
情報の伝達いまやメールが主
情報の伝達いまやメールが主
通勤電車だれもうつむく
千差万別花の色さへ
観ず嫌い次第にはまる宝塚
観ず嫌い次第にはまる宝塚
ダフ屋と間違えられてがっくり 没
福寿草二輪にこやかに咲く
負の連鎖いざ断ち切らん去年今年
思っても思い届かぬもどかしさ
義理チョコ装い付ける短文 没
思っても思い届かぬもどかしさ
女度胸でメール送信
目安箱どぼん承知のご提案 没
瞬いている数え日の星
クリスマス別に普段と変わりなし
リバーシブルの流行る政界
団結は共通の敵倒すまで
夫婦喧嘩を止めるゴキブリ 没
一年の締めのレースに舞うお札
背を丸くして駅までの道
ほほえましパパを見送る乳母車
浴衣姿は僕だけのもの
アマゾネス団体の旅温泉場
カラオケ半ば合唱となる
懐かしの歌声喫茶店じまい
壁に絡まりもみぢする蔦
両手に受ける青き滴り
頂きを仰げば遠し雲の峰
いそいそと打ち掛けのままお床入り
白黒つかぬ囲碁の熱戦
あの人は何年たっても恋敵
夫に色目を遣うめぎつね
飛行機が轟音の中ランディング
逢えぬからこそつのる遠恋
百人の友だちできて大世界
日々のブログにし合うコメント
明日への糧は悲しみと笑み
上積みは最後と会社見限って
初夢が見たくて二度寝してしまい
駅伝すでにレース終盤
今年はなんとかメタボ克服
神仏は己が決意を伝える場
油断されるな軽い春風邪
あわゆきの野辺に草つむ乙女らよ
今日はツイてるまたも確変
アンカーはおかま走りで区間2位 没
疲れるばかり父の連休
モールにて待てど戻らぬ女ども
70億人絆問われる
黙々と引っ越してゆく蟻の道
年金と常に相談忘れずに
大向こうにて歌舞伎通ぶる
未読メールの数は三桁
山籠りして変わりしは無精髭
泥鰌の顔をしみじみと見る
店構え客あしらいも味の内
桜島まで駆け抜ける恋
青春は無知が特権トライアル
連れの者弘法大師と笠に書き
無理はいかんと医者に止めらる
青空のピーヒョロロとは鳶のはず
這いつくばって庭の草取り
私を拒む細い指先
触れもみで道説くきみは君子にて 没
国宝と言われる程の技を持ち
にらみが効かぬ息の夜遊び
美しい青翳りゆくエーゲ海
再会約す船上の恋
約束は薄紅色の花の下
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てて親に姿ばかりか似た仕草
孫バカの入学祝奮発し
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これまでに泣かせた男数知れず
まことしやかにかたる身の上
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☓4でとても幸せ子沢山
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寝待月母美しく年重ね
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あれもこれもと僕は食べたい
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うす紅の芙蓉咲き初め夏さりぬ
やゝ静けさのもどる鎌倉
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蒲団にもぐりながら勉強
屋根で待つ臼の役割とどめさし
ねんがら年中買える切り餅 没
屋根で待つ臼の役割とどめさし
飛び石替えて茶事の演出
クリスマスプロポーズありの予感して
揺らぐこころよ彼は年下
大漁歌うこぶし回して
ありがたや山の恵みの茸汁
フォトコンの締め切りまでの日を数え
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あれやこれやと選ぶ駅弁
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すぐ傍にある幸せと言う宝
黙ってお茶を淹れて出す妻
あっという間に過ぎて行く春
千年の花のしずくに立ち濡れて
紅葉寺書院のテープ声に張り
ライトアップに白む月影
ライトアップに白む月影
めづらしや古妻寄り添ふミレナリオ 没
山茶花通りにできた帽子屋
木枯らしにけふは任せん落ち葉掃き
修行の辛さ報われる時
蕎麦通のやまい嵩じて鄙に店
イケメンの笑顔につられ買い込んで
無理は承知の若作りする
静かに流れる美しい歌
難ルート登頂果たしにぎり飯
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空海が密教求め唐へ行く
帆は風はらみ離(さか)る島影 没
朝になり熱い味噌汁頂いた
作り笑顔の友の新妻
オンリーワンの教育の是非
幼児画がピカソに見える審美眼
意外にもお祭り騒ぎの好きな彼
酒でチャックがゆるみ饒舌
広すぎる部屋猫とくつろぐ
廃校を借りて工房兼ギャラリー
断捨離された思い出の品
ゴミ漁りほくほく顔で父帰る
国賭けて咸臨丸は洋上に
野にある臥龍今ぞ世に出よ
ツケマぱちぱちネイルばっちり
値踏みする視線はきつし場末バー 没
一言に心をこめる年賀状
自虐気味なる俳句川柳
自虐気味なる俳句川柳
”無職”とは定年者には酷な名よ
不況円高放射線量
賽銭は小銭のくせに多い願
突っ張り棒はパワー全開
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どっしりと立つ大黒柱
落人の郷はしろがね雪見の湯
カンマピリオド眼鏡光らせ
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ゴーストライター回顧録書く
硯の海に浮かぶ花びら
一文字に念をいれつつ写経する
紅いお盆にうさぎ饅頭
自己流で自作茶碗に茶を立てる
聞きもせぬのに語る蘊蓄
無い袖を振る巨大なカジノ
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土産詰め込み鞄パンパン
漂流の果て見えた島影
仏道を求める国ははるかなり
連句に興じ何も決まらず
年用意口だけは出す亭主にて 没
iPhoneジョブズに送るこの写真
永遠に君を忘れないから
なにもいらないが妻の口癖
うつりゆく自然に合わせ生き暮らす 没
なにもいらないが妻の口癖
四十から齢を忘れたふりをする
走るアンカー長い鉢巻き
マドンナに何をやっても叶わない
ジャンケンポンのゴミ出し係り
何の日かまず確かめるカレンダー
冬籠家族の団欒なつかしく
火鉢の網に餅のふくるる
耳に残る異国の丘の歌遥か
およそ平和な御代を言祝ぐ
ペンギンがうろうろ歩く動物園
さっとカメラが砲列を敷く
グルーミング邪魔なんだよと引っかかれ
みなで取り合うママの懐
目眩がしそうきみの曲線
今夜こそプロポーズせんクリスマス
後ろ手に持つ薔薇の花束 没
雪は静かに駅に舞い降り
おいそれと寄れぬ不義理のふるさとよ
年賀状みなパソコンで打つ
情報の伝達いまやメールが主
情報の伝達いまやメールが主
通勤電車だれもうつむく
千差万別花の色さへ
観ず嫌い次第にはまる宝塚
観ず嫌い次第にはまる宝塚
ダフ屋と間違えられてがっくり 没
福寿草二輪にこやかに咲く
負の連鎖いざ断ち切らん去年今年
思っても思い届かぬもどかしさ
義理チョコ装い付ける短文 没
思っても思い届かぬもどかしさ
女度胸でメール送信
目安箱どぼん承知のご提案 没
瞬いている数え日の星
クリスマス別に普段と変わりなし
リバーシブルの流行る政界
団結は共通の敵倒すまで
夫婦喧嘩を止めるゴキブリ 没
一年の締めのレースに舞うお札
背を丸くして駅までの道
ほほえましパパを見送る乳母車
浴衣姿は僕だけのもの
アマゾネス団体の旅温泉場
カラオケ半ば合唱となる
懐かしの歌声喫茶店じまい
壁に絡まりもみぢする蔦
両手に受ける青き滴り
頂きを仰げば遠し雲の峰
いそいそと打ち掛けのままお床入り
白黒つかぬ囲碁の熱戦
あの人は何年たっても恋敵
夫に色目を遣うめぎつね
飛行機が轟音の中ランディング
逢えぬからこそつのる遠恋
百人の友だちできて大世界
日々のブログにし合うコメント
明日への糧は悲しみと笑み
上積みは最後と会社見限って
初夢が見たくて二度寝してしまい
駅伝すでにレース終盤
今年はなんとかメタボ克服
神仏は己が決意を伝える場
油断されるな軽い春風邪
あわゆきの野辺に草つむ乙女らよ
今日はツイてるまたも確変
アンカーはおかま走りで区間2位 没
疲れるばかり父の連休
モールにて待てど戻らぬ女ども
2011年11月18日金曜日
第三千句 第三百韻『この道や』の巻
class:
連歌俳諧


百韻『この道や』の巻
2011.10.31~11.18
発句 この道やゆく人なしに秋の暮 秋 芭蕉
脇 熟柿一つの残る老木 秋 風牙
第三 茅屋に二夜の月は冷まじき 秋月 私 ふたよ
4 砕け散れとて砧打ちけり 秋 ね子
5 目くばせはジャムセッションの合図にて 草栞
6 億万の民に新た産声 禾
7 漠とした不安を煽るマス・メディア 私
8 砂金人夫の額汗ばむ 夏 牙
ウ
9 河童忌に河童の木乃伊掘り出され 夏 ね
10 極楽行きの切符得難し 栞
11 うぐひすの声ぞ身にしむ朝ぼらけ 春 私
12 開き初めた花が見送る 春花 ね
13 春嶺の向こうに馳せる想いあり 春 牙
14 俤人を慕ふ姫君 恋 栞
15 曼荼羅の絵解きに双耳かたむけん 禾
16 鐘の音にて覚る空腹 私
17 紙屑となるかならぬか正念場 牙
18 鞭が入った東京優駿 夏 氷心
19 定年ののちの昼寝が待ち通し 夏 ね
20 ようやく名前呼ばる職安 牙
21 うずくまる数十の目の冷たさよ 冬 心
22 凍てつく空に星の揺らめき 冬 栞
二オ
23 つなぐ手をたもとに隠し初詣 新年恋 私
24 思ひ寄するは親友のカレ 恋 ね
25 萌え出でし隣りの芝の煌めきて 春 心
26 物干しに吹く風も梅が香 春 私
27 新茶にてさらりと茶漬け酒の締め 春 牙
28 客人帰す技の数々 ね
29 魔法ならいとも簡単暗示かけ 栞
30 貴女なしでは夜も日も明けぬ 恋 心
31 義理チョコを本命と過大評価して 恋 私
32 自慢話の咲くガード下 牙
33 靴磨きしながら学ぶ処世術 禾
34 洟水拭う制服の袖 冬 心
35 夜鷹蕎麦メット忘れし月の客 冬月 牙
36 おやじ、一本付けてくんねえ 冬 私
二ウ
37 転勤に独りで行けばと妻子いい 私
38 駅に迎えの愛おしいひと 恋 心
38 部屋に戻れば文鳥が待つ ね
39 七夕の逢ふ日に止まぬ電話あり 秋恋 ね 両句に
40 月見ればなほ千々に乱れぬ 秋月恋 栞
41 秋の蝶一対だけの舞踏会 秋 牙
42 錦あやなす山の粧ひ 秋 私
43 注文の多さに惑ふレストラン 栞
44 先にシャワーを浴びてきてねと 牙
45 怪しげな温泉街の看板に ね
46 絶ゆることなき凩の音 冬 心
47 塗り立てのペンキに枯葉貼りついて 冬 禾
48 妻の指図で動く永き日 春 私
49 愉しみは花よりほかに知りもせず 春花 栞
50 欠伸をすれば山笑ひをり 春 心
三オ
51 授業中猫のパラパラ漫画描く 牙
52 いよいよ司法試験あやふし ね
53 金せびる嘘にみがきがかゝる息 私
54 神運尽きて尻も拭へず 栞
55 外つ国のトイレ事情に戸惑ふて 牙
56 川を覗けば美味そうな魚 心
57 世の中は儘ならぬもの酔ひつぶれ ね
58 天動説を僕は支持する 牙
59 振り仰ぎ月の光に濡れる夜 秋月 禾
60 をわら踊りの女艷めく 秋 私 なまめく
61 寂しげに見送る母に曼珠沙華 秋 牙
62 旅はいつでも帰途の物憂し 私
63 車窓には更に太ったソクラテス 心
64 アクロポリスで選挙演説 ね
三ウ
65 高みより天下睥睨王気分 私
66 行く手阻むは雲の峰にて 夏 栞
67 波乗りの立てずに終わる日暮れなり 夏 牙
68 ジョニーとマリーさよならのキス 恋 心
69 遠からぬ破局の予感高まつて 恋 私
70 吸殻ばかり溜まる灰皿 牙
71 重税を納め寿命を縮めたり ね
72 子等のためにと建てたアパート 牙
73 無いなりに遺産分割難しき 私
74 寒靄こめる限界集落 冬 禾
75 気がつけば圏外孤独の冬景色 冬 栞
76 凍土の中で眠り続ける 冬 牙
77 花嫁の姿のままで永遠に 花 ね
78 ベスト・ショットを油絵にする 私
ナオ
79 一つだけ何か違和感インテリア 牙
80 当節ネットで稼ぐへそくり 禾
81 定年後時間ばかりがありあまり 私
82 日曜大工の腕はあがらず ね
83 そのはずよ月月火水木金金 禾
84 波止場波止場に待つ女のいて 恋 栞 ひと
85 聞こゆるは須磨の嵐か筝の音か 恋 禾
86 こゝろの波の騷ぐゆふぐれ 私
87 先着で生ビール直ぐ無くなりて 夏 牙
87 母を呼ぶようにも聞こえ鴉の子 夏 牙
88 少しずらせば空いているバス 心 両句に
89 ひとり行き独りで帰る墓参り 秋 ね
90 踏み越えるなと咲く鶏頭花 秋 牙
91 昼の月わが移り気を見透かして 秋月恋 私
92 誘ふ水ならどぶろくがよし 秋恋 ね
ナウ
93 軽やかに舞ふ紅顔の美少年 心
94 迦陵頻伽は等伯の筆 禾
95 松林の上に祥雲たなびきて 栞
96 背筋ただして望む初富士 新年 私
97 無粋なる我も知りたる人に会い 牙
98 弊衣破帽で寮歌高吟 心
99 花びらをナイスキャッチと青い春 春花 禾
挙句 囀り繁き旅立ちの朝 春 ね
芭蕉 一
風牙 二十三
ね子 十八
草栞 十三
禾 十一
氷心 十四
私 二十二
定座なし
__________
初折表 12345678 (1~8) 花一つ、月一~二つ
初折裏 12345678901234 (9~22) __________
二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月一~二つ
二折裏 12345678901234 (37~50)__________
三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月一~二つ
三折裏 12345678901234 (65~78)__________
名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
名残裏 12345678 (93~100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
2011年10月20日木曜日
第三千句 第二百韻『宿直の』の巻
class:
連歌俳諧

百韻『宿直の』の巻
2011.10.1~10.20
発句 宿直の明くるや窓を律の風 秋 氷心 りち
脇 鳥の食ふまゝ鈴なりの柿 秋 私
第三 名残月池の面に漂ひて 秋月 草栞
4 竹伐る音を夢に聞きけり 秋 ね子
5 早起きは運動会のお弁当 秋 風牙
6 子が乗るはずの馬を気に掛く 心
7 雲の峰山はにはかに列できて 夏 私
8 汗を捧げん世界遺産に 夏 禾
ウ
9 監督をノリオと呼んでいざ五輪 ね
10 流れの早き川澄めるごと 栞
11 遠い日の淡い約束胸を絞め 牙
12 色の褪せたる病葉われは 夏恋 禾
13 流し目に流し目かへすショットバー 恋 私
14 お持ち帰りの首尾は上々 恋 ね
15 初雪が盛り上げているクリスマス 冬 心
16 ペチカ燃えろよお話しましょ 冬 白秋(栞)
17 紙芝居正義の味方にあこがれて ね
18 レトロ気分で結ぶスカーフ 牙
19 蝶々の翅も重たげ昼の月 春月 禾
20 特命おびて花の席取り 春花 私
21 久方に長閑な春を惜しみける 春 栞
22 詞まじへず湖のさざなみ 心
二オ
23 よちよちと紙飛行機を追う児をり 牙
24 空から見れば国境はなし ね
25 井の中の蛙よ世界に飛び出さう 私 かはづ
26 痩せた詩嚢を肥やすためなら 禾
27 酒煙草博打女と秋時雨 秋恋 心
28 心変りをさせぬ玉の緒 秋恋 栞
29 月の夜は別れた人を思ひ出で 秋月恋 ね
30 ロザリオ祭の聖歌聴こえる 秋 牙
31 慈母よりも厳父恋しやちちろ虫 秋 禾
32 われも同じく器用貧乏 私
33 風まかせ旅の一座は何処へ行く 栞
34 松の木の向く方は南 心 みんなみ
35 軍靴の響きやをらに近付きて 牙
36 絶ゆることなきヒトラーの末 ね
二ウ
37 時を経てどんな歴史も美化される 私
38 それはあなたの忘却のせい 禾
39 部屋中の什器備品に紙貼られ 心
40 年を越せるか瀬戸際の身で 冬 栞
41 ギリシャ危機他人事のやうな顔をする ね ひとごと
42 見出しにつられ買う夕刊紙 牙
43 春きざすパステルカラーのコンコース 春 禾
44 卒業記念にめぐる大和路 春 私
45 宿坊を後にくぐりし花の門 春花 栞
46 千葉道場のさなは鬼なり 心
47 人づてに消息を知る風雲児 牙
48 ブロックすれど覗くつぶやき ね
49 サマーハウス境は自然の繁りにて 夏 私
50 木のぼり男爵デートも樹上 恋 禾
三オ
51 抱かれれば肩越しにある天の川 秋恋 心
52 月の光に和せる小夜曲 秋月恋 栞
53 茸飯葡萄も添えてお見舞いに 秋 リュウ
54 病室からの海は遠くて ね
55 息抜きはぬし寝てる間の散歩なり 私
56 濡れた落葉を避けてゆくべし 冬 仝
57 熟年の離婚届は更に増え 心
58 控除受くなら1月1日 新年 禾
59 手引き書を読めど変わらぬ「ヲタク」をり 牙
60 御託が技にまさる蕎麦打ち 私
60 家電芸人売り上げも良く ね
60 野に置きてこそ草はうるはし 心
61 微に細に遍く神の在れぞかし 栞 三句に
62 おカミに勝るウチのカミさん リ
63 白州なら両成敗と裁くらん 私
64 ストレートにて飲むウヰスキー 牙
三ウ
65 お好きでしょ一杯一杯復一杯 禾
66 浴衣の肩をツイとぶつけて 夏恋 ね
67 二人して何処か遠くへ夏休み 夏恋 牙
68 知らない街で出会ふ元カレ 恋 栞
69 KYも地図読めないもそのまんま 禾
70 いまを是として楽しくをあらな 私
71 少年は傷つき光る硝子玉 牙
72 学んだのちに型を破れよ 私
73 お袋の味は総菜店の味 ね
74 残雪分けて蕗の薹の芽 春 私
75 春まだき花の便りに胸躍る 春花 ね
76 俊寛忌にと記す黒楽 春 栞
77 照りゆたか配所の月もかくあらん 春月 禾
78 ほてりし肌に東風ここちよき 春 私
ナオ
79 苛々の募る午後なりサガン読む ね
80 ハーブの香る庭はお好きと 牙
80 ブラームスなど聴きに行こうか 牙
81 憧れの想ひ隠せる未亡人 恋 栞 両句に
82 額の汗がとても眩しい 夏恋 心
83 こんにちは!微笑み返す山ガール 夏 私
84 十年前はヤマンバなりき ね
85 能面を是非にと父の形見分け 心
86 ガッツポーズが少し派手だと 牙
87 外来の横綱腹を切らされる 私
88 朱雀門から羅生門へと 栞
89 天平の跡は曠野の空つ風 冬 私 こうや
90 たゞ月ばかり冴えざえとして 冬月 郎女
91 言の葉の伝はらぬ世になりぬべし ね
92 ゆく人なきや古の道 私
ナウ
93 いつの日か売れると信じ書き続け 牙
94 サインの癖は右肩上がり 心
95 不景気の底を見切つて株を買ふ 私
96 五右衛門風呂は注意要する 牙
97 E難度着地決めれば大喝采 栞
98 ふらここ揺れてゐるばかりなり 春 ね
99 花の下老若貴賎のへだてなく 春花 禾
挙句 甘茶かけたり甘茶飲んだり 春 私
定座なし
__________
初折表 12345678 (1~8) 花一つ、月一~二つ
初折裏 12345678901234 (9~22) __________
二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月一~二つ
二折裏 12345678901234 (37~50)__________
三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月一~二つ
三折裏 12345678901234 (65~78)__________
名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
名残裏 12345678 (93~100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
転記用
写真提供はフォト蔵さん
2011年9月25日日曜日
第三千句 第一百韻『野分雲』の巻
class:
連歌俳諧

百韻『野分雲』の巻
2011.9.5~9.24
発句 野分雲湧きて急かるる家路かな 秋 草栞
脇 すゝきが原のさわぐゆふぐれ 秋 私
第三 いつの世も名月はただ待たれゐて 秋月 ね子
4 鄙人さへもときに句を吐く 私
5 遠方の朋集まりて楽となす 栞
6 箸から滑り落つる湯豆腐 冬 ね
7 ねぇあなた毛皮のコート買っていい? 冬 私
7 省エネで家の中でも着るダウン 冬 私
8 包み隠せぬオーラ立ち出で 栞 両句に
ウ
9 ワルツ舞ふ仮面の二人刹那とて 恋 風牙
10 前世来世も夫婦なるべし 恋 ね めをと
11 出任せとおもへどうれし占ひ出 私
12 残り物には福の待つらん 栞
13 行列は流行りの店のAランチ 牙
14 学生気分にかへる古書街 私
15 紙魚の跡辿りてみても一人きり 夏 ね
16 匂ひ袋に仕舞ふ遺言 夏 栞
17 父母逝きしままの家なり草いきれ 夏 牙
17 深淵に波紋残して岩魚消ゆ 夏 牙
18 少年の日を偲ぶふるさと 私
19 ポケットに珈琲飴が溶けてゐた ね
20 なごり雪さへ何時しか止みて 春 栞
21 青空を暫し隠せよ花の雲 春花 牙
22 子が吹くシャボン玉の煌めき 春 ね
二オ
23 何股もかけるところはママ譲り 恋 私
24 初デートには椿姫観る 恋 牙
25 南仏の海へ私も連れてつて 恋 栞
26 未知を知ることこそ生きる糧 私
27 萌え萌えと会話を交はすメイドカフェ ね
28 持たす土産はえんま帳なり 栞
29 閉ざされし学舎の窓青嵐 夏 牙
30 夕立のなか跳ぶランドセル 夏 ね
31 夏休み始まるときはえびす顔 夏 私
32 料理自慢の嫁を貰ひぬ 牙
33 けふもまたブログに写真アップして 栞
34 やゝ中毒の紅茶ブレイク 私
35 不知火の揺らめく夜を楽しまむ 秋 ね
36 くノ一潜む朔日の月 秋月 栞
二ウ
37 菱摘みし池遠くなり家並ぶ 秋 牙
38 中古建て売り表札を見る ね
39 転勤は娘の転校を強ひにけり 私 こ
40 ポストにそっと返す合鍵 恋 牙
41 旧姓の年賀状見てショック受け 新年恋 栞
42 きみ住むかたに澄める初富士 新年 私
43 手に掬ひ雪解の水を味はへり 春 ね
44 仄かに花の匂ふ気がして 春花 栞
45 蝋燭のただ揺らめく夜受難節 春 牙
46 為して成せるか日本再生 ね
47 巌壁に怒涛の砕け散る飛沫 私
48 不良少女は髪を黒くし 牙
49 誘惑の逢魔時に身悶える 恋 栞
50 寄る辺さだめずまよふ浮舟 恋 私
三オ
51 記憶なき人を羨むひともゐて ね
52 忘年会の幹事頼まれ 冬 栞
53 カラオケの十八番重なり寒に入る 冬 牙
53 星付きの店人疎ら寒きびし 冬 牙
54 懐ぐあひ株価次第に ね 両句に
55 団塊の加齢でかはる世のしくみ 私
56 引き取る人の無いハムスター 牙
57 役立たぬ縁もゆかりも断捨離で 栞
58 もとは武士とや旅の墨染 私
59 いかやうな人目しのぶの乱れにて 恋 ね
60 一途な想ひ色に出にけり 恋 栞
61 即興の曲は何処かで聴いたよな 牙
62 夢の国なるシンデレラ城 ね
63 こはもても覚えずゑまふ花に月 春花月 私
64 辿々しくも踏む春舞台 春 牙
三ウ
65 蜃楼へ飛んで行きたし念力で 春 栞
66 玄奘の苦労たどるキャラバン 私
67 妖かしの跋扈するらし青き星 ね
68 道理通らぬ政界の闇 栞
69 表情を変えずに待つは絵札なり 牙
70 逆転なるか王手飛車取り ね
71 ぶつぶつと聞こえよがしに妻の声 私
72 たかべの焼けるまでに一杯 夏 牙
73 目に留るノースリーブの白き腕 夏恋 栞
74 避暑地の恋と思ひたくなし 夏恋 私
75 愛人の五人六人まで数へ 恋 ね
76 博士に返る手帳の記録 栞
77 決め玉を打たれるときの多くなり 牙
78 あれよあれよと神無月入り 冬 ね
ナウ
79 散り残る木の葉すがるや初しぐれ 冬 私
80 駆け出し記者は狙うスクープ 牙
81 リツイートされる噂は真ならず 栞
82 避難袋をもどす押入れ 私
83 缶詰の賞味期限を確かめて ね
84 誰に食はすか秋茄子の山 秋 栞
85 意地悪な雲の邪魔する月今宵 秋月 牙
86 水澄むときに死んでゆきたし 秋 ね
87 芋の露連山影を正しうす 秋 蛇笏(私)
88 最後の授業終へて一礼 牙
89 極上のアルザスワインどうですか? 栞
90 上司にゴマをするも身の為 私
91 セサミンとセシウムときに言ひ違へ ね
92 毒も薬も隣り合はせに 栞
ナウ
93 やつがれに冬薔薇とは勿体なし 冬 氷心
94 イブの夜なれば奇跡一つも 冬恋 牙
95 気のせいかモテ期に入り紅を差す 恋 ね
96 楽屋入りするあなた浮かべて 恋 栞
97 薄氷の下に蠢くもののあり 春 牙
98 花を訪ねて巡る諸国よ 春花 ね
99 忘れ得ぬ同行二人旅遍路 春 栞
挙句 肩を揉みあふ温き縁側 春 心
定座なし
__________
初折表 12345678 (1~8) 花一つ、月一~二つ
初折裏 12345678901234 (9~22) __________
二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月一~二つ
二折裏 12345678901234 (37~50)__________
三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月一~二つ
三折裏 12345678901234 (65~78)__________
名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
名残裏 12345678 (93~100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
転記用
写真提供はフォト蔵さん
2011年9月13日火曜日
2011年9月8日木曜日
序破急
●序破急
序破急の言い出しっぺはわかりませんが、論として最初に書いたのは、連歌の二条良基(『筑波問答』1372年)で、観阿弥と世阿弥(『風姿花伝』1400年~)はそれを参考に能に適用したようです。連歌では序破急の区分にゆれがみられます。
1(序)、2(破)、3-4(急)
1(序)、2-3(破)、4(急)
能でも区分が時代で変容があるようです。雅楽とか音楽関係では、急とはスピードと解釈している向きもみられますね。能のある区分けでは、以下のようになっていて急ではシテが狂女と鬼で、内容ともかかわっているようです。破の中にまた序破急が入れ子になっているとは恐れ入りました(^^;)
脇能 序 神
二番目 破ノ序 武人
三番目 破ノ破 女
四番目 破ノ急 狂女
五番目 急 鬼
だれもが疑わない序破急と思っていたら、支考は『俳諧十論発蒙』の中で、「昔しの俳諧は、始中終(序破急)の法の三つをもて、鼎の如く(三鼎の喩え)尻をすえたると也。始終の二は不會底の人もあらん。」と述べ、いつもいつも始め静かに中ぱっぱ終わりは急か静か?にかのやり方は鼎のようで面白くないと疑問を呈しているようです。
芭蕉出座の作品を見てもいきなり始めからすったもんだや最後まですったもんだしているのも見受けられ、流石すべてから自由自在の芭蕉さんだと思います。
●序破急 2 連歌 筑波問答
筑波問答、二条良基
「たゞの連歌にも、一の懐紙の面(おもて:表)の程は、しとやかの連歌をすべし。てにはも浮きたる様なる事をばせぬ也。
二の懐紙よりさめき句(浮き浮きとした賑やかな句)をして、三・四の懐紙をことに逸興ある様にし侍る事なり。
楽(雅楽など)にも序・破・急のあるにや。連歌も一の懐紙は序、二の懐紙は破、三・四の懐紙は急にてあるべし。鞠にもかやうに侍るとぞ其の道の先達は申されし。
連歌の面に、名所・めづらしき言葉、また常になき異物・浮かれたるやうなてには、ゆめゆめし給うふべからず。これ先達の口伝なり。」
●序破急 3 能 花伝書
『花伝書(風姿花伝)』観阿弥口述、世阿弥編著
第三 問答条々(二)
問ふ。能に序・破・急をば、なにとか定むべきや。
答ふ。これやすき定めなり。一切のことに、序・破・急あれば、申楽もこれに同じ。能の風情をもて定むべし。
まづ、わきの申楽には ... 音曲・はたらきも、おほかたの風情にて、するするとやすくすべし。第一祝言なるべし。 ... たとひ、能はすこし次なりとも、祝言ならば苦しかるまじ。これ序なるがゆゑなり。
二番・三番になりては、得たる風体のよき能をすべし。
ことさら、挙句急なれば。もみよせて、手数をいれて、すべし。 ...
脇能 序 神
二番目 破ノ序 武人
三番目 破ノ破 女
四番目 破ノ急 狂女
五番目 急 鬼
●序破急 4 能
岩波写真文庫『能』
能の序破急と演奏順位
初番目脇能(神能) 神 序
二番目修羅能 男 破の前段
三番目鬘能(女能) 女 破の中段
四番目雑能(物狂能)狂 破の後段
五番目尾能(切能) 鬼 急
「要約すると一日の能は正しく厳かな神能から始め、次第に優雅典麗な演技をもって幽玄の情趣を現す鬘能に移り、見物を堪能させてから変化の激しい賑やかな尾能(きりのう)を演じ、見物の眼を驚かしてサッと手際よく切上げるというのである。」
やはり、急はスピードだけを言っているのではなく、ワーッと激しく盛り上げてストンと終わる側面を持っているのだ。ただスピードを上げて無難に終わるということではない。切能を観たい。YouTubeにないか。
●序破急 5 能 花鏡
『花鏡』世阿弥、能楽論集、小学館
序破急之事
ー 略 ー
「急と申すは、挙句の義なり。その日の名残なれば、限りの風(最終の風体)なり。
破と申すは、序を破りて、細やけて(細やかに)、色々を尽くす姿なり。
急と申すは、またその破を尽くす所の、名残の一体なり。
さるほどに、急は揉み寄せて(体を激しく動かし集中する)、乱舞(格をはずれた自由な舞、速度の早い手の多い舞)・はたらき、目を驚かす気色(けしき)なり。揉むと申すは、この時分(急)の体なり。
およそ、昔は能数、四・五番には過ぎず。さるほどに、五番目はかならず急なりしかども、当時は、けしからず(むやみに)能数多ければ、早く急になりては、急が久しくて急ならず。
能は破にて久しかるべし。破にて色々を尽くして、急は、いかにも(なにがどうあろうとも)ただ一切り(一曲)なるべし。」
序破急の言い出しっぺはわかりませんが、論として最初に書いたのは、連歌の二条良基(『筑波問答』1372年)で、観阿弥と世阿弥(『風姿花伝』1400年~)はそれを参考に能に適用したようです。連歌では序破急の区分にゆれがみられます。
1(序)、2(破)、3-4(急)
1(序)、2-3(破)、4(急)
能でも区分が時代で変容があるようです。雅楽とか音楽関係では、急とはスピードと解釈している向きもみられますね。能のある区分けでは、以下のようになっていて急ではシテが狂女と鬼で、内容ともかかわっているようです。破の中にまた序破急が入れ子になっているとは恐れ入りました(^^;)
脇能 序 神
二番目 破ノ序 武人
三番目 破ノ破 女
四番目 破ノ急 狂女
五番目 急 鬼
だれもが疑わない序破急と思っていたら、支考は『俳諧十論発蒙』の中で、「昔しの俳諧は、始中終(序破急)の法の三つをもて、鼎の如く(三鼎の喩え)尻をすえたると也。始終の二は不會底の人もあらん。」と述べ、いつもいつも始め静かに中ぱっぱ終わりは急か静か?にかのやり方は鼎のようで面白くないと疑問を呈しているようです。
芭蕉出座の作品を見てもいきなり始めからすったもんだや最後まですったもんだしているのも見受けられ、流石すべてから自由自在の芭蕉さんだと思います。
●序破急 2 連歌 筑波問答
筑波問答、二条良基
「たゞの連歌にも、一の懐紙の面(おもて:表)の程は、しとやかの連歌をすべし。てにはも浮きたる様なる事をばせぬ也。
二の懐紙よりさめき句(浮き浮きとした賑やかな句)をして、三・四の懐紙をことに逸興ある様にし侍る事なり。
楽(雅楽など)にも序・破・急のあるにや。連歌も一の懐紙は序、二の懐紙は破、三・四の懐紙は急にてあるべし。鞠にもかやうに侍るとぞ其の道の先達は申されし。
連歌の面に、名所・めづらしき言葉、また常になき異物・浮かれたるやうなてには、ゆめゆめし給うふべからず。これ先達の口伝なり。」
●序破急 3 能 花伝書
『花伝書(風姿花伝)』観阿弥口述、世阿弥編著
第三 問答条々(二)
問ふ。能に序・破・急をば、なにとか定むべきや。
答ふ。これやすき定めなり。一切のことに、序・破・急あれば、申楽もこれに同じ。能の風情をもて定むべし。
まづ、わきの申楽には ... 音曲・はたらきも、おほかたの風情にて、するするとやすくすべし。第一祝言なるべし。 ... たとひ、能はすこし次なりとも、祝言ならば苦しかるまじ。これ序なるがゆゑなり。
二番・三番になりては、得たる風体のよき能をすべし。
ことさら、挙句急なれば。もみよせて、手数をいれて、すべし。 ...
脇能 序 神
二番目 破ノ序 武人
三番目 破ノ破 女
四番目 破ノ急 狂女
五番目 急 鬼
●序破急 4 能
岩波写真文庫『能』
能の序破急と演奏順位
初番目脇能(神能) 神 序
二番目修羅能 男 破の前段
三番目鬘能(女能) 女 破の中段
四番目雑能(物狂能)狂 破の後段
五番目尾能(切能) 鬼 急
「要約すると一日の能は正しく厳かな神能から始め、次第に優雅典麗な演技をもって幽玄の情趣を現す鬘能に移り、見物を堪能させてから変化の激しい賑やかな尾能(きりのう)を演じ、見物の眼を驚かしてサッと手際よく切上げるというのである。」
やはり、急はスピードだけを言っているのではなく、ワーッと激しく盛り上げてストンと終わる側面を持っているのだ。ただスピードを上げて無難に終わるということではない。切能を観たい。YouTubeにないか。
●序破急 5 能 花鏡
『花鏡』世阿弥、能楽論集、小学館
序破急之事
ー 略 ー
「急と申すは、挙句の義なり。その日の名残なれば、限りの風(最終の風体)なり。
破と申すは、序を破りて、細やけて(細やかに)、色々を尽くす姿なり。
急と申すは、またその破を尽くす所の、名残の一体なり。
さるほどに、急は揉み寄せて(体を激しく動かし集中する)、乱舞(格をはずれた自由な舞、速度の早い手の多い舞)・はたらき、目を驚かす気色(けしき)なり。揉むと申すは、この時分(急)の体なり。
およそ、昔は能数、四・五番には過ぎず。さるほどに、五番目はかならず急なりしかども、当時は、けしからず(むやみに)能数多ければ、早く急になりては、急が久しくて急ならず。
能は破にて久しかるべし。破にて色々を尽くして、急は、いかにも(なにがどうあろうとも)ただ一切り(一曲)なるべし。」
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