2007年6月25日月曜日

ハリー・ポッターの結末

http://seclists.org/fulldisclosure/2007/Jun/0380.html


真偽のほどは不明だが、ガブリエルと称するハッカーが出版社のシステムに入り込んでハリー・ポッターの結末を盗み出し暴露した。

ハッキングの理由は、ハリー・ポッターが地球上の若者に新異端の信仰をもたらしたとある枢機卿が言ったので、その言葉に沿うように事に及んだという。結末を暴露すれば最終巻を読むのが無駄になり、読んだとしてもうんざりし、新興宗教熱が冷めるようにこの妨害をするのだと主張している。

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暴露された第七巻「Harry Potter and the Deathly Hallows」の結末

結末でハグリッドは、ハーマイオニーとロンを待ち伏せしていたスネイプによって殺される。

ロンとハーマイオニーはプリベットに乗って逃げるが、ベルデモートは彼らに魔法による戦いを挑む。ベルデモートは容赦ない呪言で攻撃する。ハーマイオニーはロンの命を守るため6ページにわたる戦いを繰り広げるが、最後には死んでしまう。(うんざり、なんとうんざりする。。。いつも同じストーリだ!)

で、長い話を短く言うと、ハリーがやってきて悪い奴らをみんな殺す。そしてホグワーツは多くのファンを持つ居心地のいい場所になる。

あっ、そうだ。デルコ・マルフォイについて重要な情報がある。彼は、自分のファンや利害者のためHorcrex(魂を分割させて不死を目指すもの)を作り始めた。おしまい。
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私も第七巻の英語版を予約しているが、早く結末を知りたい。この犯行声明の中に、出版社にハッキングして非常に多くの人が最終巻の原稿の電子的コピーを持っていることに驚いたとあるがハッキングではなく、内部から漏れたとしても不思議ではない。

結末の内容はハーマイオニーとハグリッドが殺されるというしごくありえそうなものだ。亡くなる二人はだれかを予想するサイトがあるが、これは上位の方だろう、トップかも知れない。第六巻のダンブルドアの死はショックであった。それに匹敵するショックはない。もしハリーだったらショックだろう。この情報は本当かも知れないと思う一方、かつがれたかなという気もまだ少し残る。

7月21日になればはっきりする。あと一ヶ月もない。楽しみは変わらない。

2007年6月23日土曜日

十七字詩(二)



        濁つてもやがて澄みゆく清水かな

2007年6月21日木曜日

境川 大黒坂


















 六月六日


  夏がすみ山盧たづねて境川
  連山の影はおぼろや夏霞
  狂鶯の歩みどどむる美声かな



 飯田蛇笏の山盧を探しているうち大黒坂の聖応寺という禅寺の門前についた。楢山節考の舞台散策コースという看板が眼に入る。えっと思ったが後で調べて納得した。

 石和出身の深沢七郎は信州の姥捨山伝承を境川の大黒坂と春日山あたりに焼き直して小説「楢山節考」を書いたという。

 彼は蛇笏の山盧を訪ねたことがあるようだ。山盧は小黒坂270で、もっと下の方の桃畑の中らしい。

 春日山1235mは山梨百名山。車で黒坂峠まで行けばかなり楽らしい。今度登ってみようか。

十四字詩(二)



         耳の毛長く伸びて気がつく
         ふるえが入り字に味が出る
         子に金かけてしない後悔

2007年6月20日水曜日

十四字詩(一)



         涼しい場所はうち猫にきく
         問わず語りをうけながす耳
         基準変わってミスユニバース


どこがミスユニバースよと昔の基準で見てしまった。

2007年6月19日火曜日

十七字詩(一)



        梅雨宣言すると晴らすは天の邪鬼
        捨てられぬ古着きこなすよき女房
        白亜殿夫婦喧嘩の音高し
        地デジ機にテレビ依存を正さんか
        名を伏せて焚き火通報町の中
        えらそうな言葉で逃げる碁タイトル
        おしなべて人の話は自慢なり
        人の目を気にする日記はやめにけり

2007年6月18日月曜日

縦走路







『縦走路』新田次郎

 女性のアルピニストに美人はいないという定説を覆す美貌の川原田千穂。彼女をいとしく思う蜂屋道太郎と木暮英作。千穂に学生時代からライバル心を燃やしてきた香野美根子は邪魔をするべくふたりの男性に接近する。

 道太郎と千穂は冬の八ヶ岳に二人で出かける。松原湖ー稲子小屋ー本沢温泉ー夏沢峠ー硫黄岳ー横岳ー石室ー行者小屋のルート。横岳の尾根で猛吹雪に見舞われ石室で二日耐えた後、主峰登頂を断念して行者小屋に下山するシーンは白眉だ。

 道太郎と英作は学生時代から友人で山仲間であったが、千穂の出現以来その友情もあやしくなってきた。三人で北岳に行く。そこでどっちを選ぶのかふたりは千穂に迫ったが、美根子との関係が美根子の画策で暴かれて千穂は去って行く。

 6月8日、夏沢峠にひとりで行ってきた。私も一瞬だが縦走路にいたのだ。美人どころか誰もいなかった。しかし女性の嫉妬はおそろしい。

 深田久弥『日本百名山』の八ヶ岳の部分を開いてみた。「八ヶ岳の細長い主稜線は、普通夏沢峠によって二分され、それ以北が北八ツという名で登山者に親しまれるようになったのは、近年のことである。」

 北八ツの白駒池、麦草峠ー雨池ー坪庭ー大石峠、坪庭ー北横岳あたりは行ったことがあるがトレッキングレベルのところばかりだ。

「。。。赤岳の頂上に立った。。。広やかな草地の硫黄岳に着き、これで登山が終ったとホッとしたが、それが終りではなかった。そのすぐあとに友の墜落死というカタストロフィーがあった。 今でも海ノ口あたりから眺めると友の最後の場であった硫黄岳北面の岩壁が、痛ましく私の眼を打ってくる。」


   霧むせぶ夏沢峠をただひとり爆裂火口絶壁の雪  


 硫黄岳北面の岩壁とは、夏沢峠から硫黄岳に続く爆裂火口の切り立った岩壁のことだろうか。この前雲行きがあやしいので見上げただけ(写真)で引返したが、ひとりで行かないでよかった。