2011年6月1日水曜日

百番連歌合(二)


4      春にあへるもわれぞふりぬる
     枯ながら猶雪残る庭の草      侍
     雪消る山には鳥のさへづりて    周
     冬がれのおどろのかみ(は)雪とけて 心 

5      このすみかにはたゞ春の草
     かぞふれば年々になる別路に    侍
     年々に見し花もなく里荒て     周
     都だに侘ぬる宿は花もなし     心

6      かゝる折しも月おぼろなり
     舟留る浦より川のさゆる夜に    侍
     大原や山の中なる清水にて     周
     袖さむみ暁起の春の水       心 (あかつきおき)

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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