2011年6月6日月曜日

百番連歌合(十七)


49     朝夕待は旅の音信           (おとづれ)
     山川をいくかの道にへだつらん     侍
     遠くゆく人も月日や隔らん       周
     子をおもふはゝその一木朽やらで    心 (ははそ:柞)

50     つなぐと見えて舟ぞとゞまる
     我はたびすまの関守こゝろせよ     侍
     旅人の馬よりわたす川のせに      周
     しほせにはゆるくばかりの浪もなし   心

51     これを過ても猶旅の宿
     いづくにて都の事を忘れまし      侍
     故郷にいつの夕かかへらまし      周
     たがかたに又世をさらば生(れ)まし   心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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