2011年6月6日月曜日

百番連歌合(十六)


46     人待我も涙おちけり
     桐の葉に秋の風吹門古て        周
     文もなき使ばかりのをとづれて     侍
     雁が鳴夕の萩の露をみて        心

47     ちぎらずばよも待はならはじ
     有明の月をみる夜のかさなりて     周
     秋の風そなたのかぜはいかが吹     侍
     人ぞうきふけ行(く)かねはとがもなし  心

48     けふは旅にぞをそく出ぬる
     花のある宿なりけりと朝みて      周
     雲まよふ雨の名残の朝日かげ      侍
     足いたむ駒かふ宿に休らひて      心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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