2011年6月6日月曜日

百番連歌合(十四)


40     心ゆるさぬわがなみだかな
     名にたゝばうかるべき身の思にて    周
     しらせねばそなたにとがはなき物を   侍
     忍ぶるは身のしるだにもかなしきに   心

41     此夕ぐれも人ぞまたるゝ
     独きく荻の上風身にしみて       周
     わかれうきけさの涙のそのまゝに    侍
     偽にうたて命のこりもせで       心

42     わかれし人の遠き面かげ
     故郷は花をまちてやとはれまし     周
     夕煙空なる雲に立そひて        侍
     角田川舟まつ暮に袖ぬれて       心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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