2011年6月6日月曜日

百番連歌合(三十二)


94     ほそきも道の末は有けり
     里ちかき山のこなたの雪消て      侍
     さと見ゆる麓の雪のうす煙       周
     里つゞくかた山かげの一ばし      心

95     聞しにかはる松風の声
     川浪はしほひのうらにながれきて    侍
     よひは雨あかつきは又雪ふりて     周
     山里にこよひの雪やつもるらん     心

96     たつ杣山のしげきめぐみに         
     さき草に花もかげをやならふらん    侍
     朽木まで君がみかけやたのむらん    周
     木をきざむ世には心もすなをにて    心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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