2011年6月5日日曜日

百番連歌合(十一)


31     木のはのふかばくもらざりけり
     秋さむき嵐に松はあらはれて    侍
     山風の月に過つる一時雨      周
     月を吹あらしもしろき山里に    心

32     つらゝとけてぞ月もながるゝ
     舟つなぐねりそのつなやくだくらん 侍
     浦に行舟かすかにやかすむらん   周
     山水の更て聲そふ春のよるに    心

33     ふらぬかたあるけさの初雪
     はま川の氷のきはゝ塩干にて    侍
     山風の末は里にもふく物を     周
     すみかまのあたりは冬の山ならで  心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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