2011年6月6日月曜日

百番連歌合(三十一)


91     思ひなぐさむ末のはかなさ
     我老をしばし忘るゝあらましに     侍
     山ざくら嵐の隙にしばしみて      周 
     一花を身のうつほ木に猶まちて     心

92     夢より後に夜こそ明ぬれ
     鳥もなき鐘も聲して又もねず      周
     きのふぞと思ふ別もむかしにて     侍
     送り捨帰る野もせに鐘なりて      心

93     さびしくなるね山かけの庵
     わが捨し世にはたれ又のこるらん    周
     そむく身のかくてあらんと思きや    侍
     うたて身に捨し心やよはるらん     心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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