2011年6月6日月曜日

百番連歌合(二十二)


64     道もかはりて旅にゆくなり
     山は雪野は霜さむき暮ごとに      周
     関守も舟をばとめず須磨の浦      侍
     かずかずにこの舟つきを立わかれ    心

65     道絶てこそ山もふかけれ
     いつの間に雪の梢に成ぬらん      周
     此まゝにうき世隔よ峯の雲       侍
     この世より身はうづもるゝ苔の戸に   心

66     又帰るつき世ともおもはず
     法の師のことはりをとく寺にきて    周
     たが跡の苔のしたには残るらん     侍
     いま一目おさめぬ先に見まくほし    心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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