1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 聖樹の満ちて光る街筋 私
3 忘年会ビンゴで1等ゲットして 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 旧市街羽子板市で賑はひて ね子
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 冬休みお駄賃で子は動くらん 私
1 君のこと幾つ記すや日記 買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 レコード屋エアーで指揮す第九にて 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 クリスマス予約で埋まり席もなし 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 傘はいらないほどの初雪 私
3 晦日そば手繰りてくぐる藍のれん 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 聖樹の満ちて光る街筋 私
3 所得税年末となり戻るらん 風牙
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 煤払の手止むる着メロ ね子
3 ボロ市で会おうと話がまとまつて 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 もしもに備へ貯めるボーナス 私
3 忘れたき上司の隣り年忘れ ね子
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 冬至南瓜の炊くるキッチン ね子
3 思はざる試練の年も暮れゆきて 私
1 君のこと幾つ記すや日記買ふ 風牙
2 冬至南瓜の炊くるキッチン ね子
3 年の内にいざ断ち切らん負の連鎖 私
2011年12月14日水曜日
百韻『葉を脱いで』の巻
class:
連歌俳諧
at 杭全神社インターネット連歌
百韻『葉を脱いで』の巻
2011.11.5~12.15
発句・冬 葉を脱いで冬日よびこむ林かな 佐為 景
脇・冬 鵠が掛けし霜の帷子 浜菅 景
第三・冬 水烟る湖に捨舟うらみせて 涅阿 景
4 をちこち糸を垂らす釣人 佐為 景人
5・秋月 月あかり昼かとまがふ影法師 涅阿 景人
6・秋 よすがら庭にすだく虫の音 佐為 景
7・秋 野にやどる過客は露に濡れるらん 涅阿 旅
8 山をしるべのみちのはるけさ 佐為 旅
ウ
1 悠久の時をたゆまず大河ゆく 涅阿 景
2・春 雪間の草に春のおとづれ 佐為 景
3・春 来てみれば霞みの奥に不二見えて 涅阿 景人
4・春 城の甍に風光りけり 佐為 景
5 ふるさとは変はらぬままがありがたき 涅阿 懐旧
6・恋 初恋の人今もわが胸 正純 恋懐旧
7・恋 儚くもをさなきどちの契りにて 佐為 恋懐旧
8・秋 おもひで溢れ出づる秋風 涅阿 懐旧
9・秋月 くもりなき月はこころを映すらん 佐為 景人
10・秋 寝るさへ惜しき夜の菊の香 涅阿 人
11 神仏の幽かな波動身に感じ 佐為 神祇釈教
12 わびすむ庵も御殿とぞなる 涅阿 無常
13・春花 もゝちどり深山に花の咲き初めて 佐為 景
14・春 帰へさ小川に根芹摘みをり 涅阿 景人
二オ
1・春恋 片もひの君すむ方は遠がすみ 佐為 恋
2・恋 なしのつぶてのふみのむなしき 涅阿 恋
3 夢やぶれ帰国と友のうわさ聞く 佐為 無常
4 むしろ憂きものひとのなぐさめ 涅阿 無常
5 詮ずれば苦労ばなしも自慢なり 佐為 懐旧
6・冬 更けて音なく積もる初雪 涅阿 景
7・冬 つぎつぎとなき人浮かぶ小夜時雨 佐為 景人
8 濡るる蓑笠縋るひとすぢ 稔 旅
9 庵住に飽きては出づる旅ごろも 涅阿 旅
10・春花 花追ひ人の性もかなしや 佐為 人
11・春月 玉盈(たまもひ)に映る月かげ朧なる 稔 景
12・春 たどればあやし春の夜の夢 涅阿 人
13 極楽も地獄もおのが心にて 佐為 無常
14 ありのすさびの糸竹のみち 稔 人
二ウ
1 流されし身に情け染む須磨明石 涅阿 無常
2・恋 藻塩のけぶりなびく浦風 佐為 恋
3・恋 わりなくも縁を断つや迎船 稔 恋
4 日々孝行はすべきものかな 涅阿 懐旧
5・秋 雁さへもひととせ一度かへる里 佐為 景
6・秋 さらぬだにしむ秋の夕風 稔 景人
7・秋月 弓張のいづれ満つらん酒の酔ひ 涅阿 景人
8・秋 虫のこゑにもあるや序破急 佐為 景
9 ここと知る御代つかの間の都跡 稔 無常
10 四方の田面を吹きわたる風 涅阿 景
11 ゆるぎなき山の姿に気が晴れて 佐為 景人
12・春 空はのどかに春あさぼらけ 稔 景
13・春 桜こそ造化の神の佳作なれ 涅阿 景神祇
14・春 無心に蜜をあつめ飛ぶ蜂 佐為 景
三オ
1・恋 一刺しに相対死にとすがる恋 稔 恋
2・恋 よよと涙に濡るるきぬぎぬ 涅阿 恋
3 なきつまのおもかげ追へば夢うつつ 佐為 無常懐旧
4・夏 なにを名告るややまほととぎす 稔 景
5・夏 ゆくりなく門を出づれば青時雨 涅阿 景人
6 霑(しほ)れし野仏の笑みはかはらず 佐為 景釈教
7 あらましのいまはつきぬる老いの身に 稔 無常
8・冬 なほつれなくも止まぬ木枯らし 涅阿 景
9・冬 あかあかとともる家の灯冴ゆる夕 佐為 景
10・冬月 繊月寒く出づる山の端 稔 景
11 世に古るもまなこ冷まじ阿吽像 涅阿 釈教
12 托鉢終へし僧あどけなき 佐為 釈教
13・恋 手習子寺小屋帰りふと見染め 稔 恋
14・恋 おもひたくさんひらがなのふみ 涅阿 恋
三ウ
1 英雄になれど息子は異国にて 佐為 人
2 母の「いしよのたのみ」胸うつ 稔 人
3 たはれをを悔いて四十路で身を固め 涅阿 人
4・春 かすみの晴れて見えし道筋 佐為 景人
5・春花 吹く東風もそふるめでたき花の宴 稔 景人
6・春 ひと差し舞へば和すや鴬 涅阿 景人
7 こゝろみに引いた神籤に吉が出て 佐為 神祇
8 舫ひ綱解き漕ぎ出す岸辺 稔 景人
9 旅に死す覚悟はとうに隅田川 涅阿 旅無常
10 おもへば遠き空よ陸奥 佐為 旅無常
11・秋月 のがれたる一本松を月照らす 稔 無常景
12・秋 末枯れし野をつつむ夕闇 涅阿 景
13・秋恋 来ぬ人を待つはむなしき虫の声 佐為 恋
14・恋 かずにあまれる身のおもひ憂し 稔 恋
名オ
1・恋 妻の座を奪ひ盗らんやみだれ髪 涅阿 恋
2 すずしき顔で道を説くきみ 佐為 人
3 さればいざさなむかくなむ分けてみよ 稔 人
4 十中八九もめるさうぞく 涅阿 人
5 ひとはみな修羅にもなれば仏にも 佐為 釈教
6・冬 塔の上なる冴ゆる寒星 稔 景
7・冬 あやぶみし年越できるありがたさ 涅阿 人
8・冬 ふうとため息浸かる柚子の湯 佐為 景人
9 刺青もともに老いたり鯔背肌 稔 人
10・夏 軒端をかりてしのぐ夕立 涅阿 景人
11・夏 つばめの子みなそつくりの口あけて 佐為 景
12・夏 夕べ門田をわたる涼風 稔 景
13・秋月 ひんがしの山際あかり月出づる 涅阿 景
14・秋 祈りおのづと五山送り火 佐為 景人釈教
名ウ
1・秋 鉦叩一院の闇深きより 稔 景釈教
2 そろりと歩む雨後の延段 涅阿 景人
3 能の舞急にわからぬ面白さ 佐為 景人
4 眉白妙の翁出でまし 稔 景人
5 神さぶる千代の松が枝苔むして 涅阿 景
6・春 清き社に満つる春光 佐為 景
7・春花 花の下ほどはとはれぬ連歌の座 涅阿 景人
挙句・春 善男善女を撫づる軟東風 佐為 景人
第三千句 第四百韻『冬耕や』の巻
class:
連歌俳諧
百韻『冬耕や』の巻
2011.12.1~12.15
発句 冬耕や明日を信じる鍬の音 冬 禾
脇 天を仰げばかかる風花 冬 私
第三 寒稽古裸身のままに続きゐて 冬 風牙
4 奥の座敷に御膳整ふ 氷心
5 美しき裾捌きして割烹着 ね子
6 撫子残る里の夕暮 秋 草栞
7 ゆふがほの実にも月光とどくらん 秋月 私
8 鍵盤奔るリズムすさまじ 秋 莉由
ウ
9 洋館の出窓に見ゆるトウシューズ 牙
10 スリーサイズを思ふあれこれ 恋 由
11 横たはる着衣の美女を透視せん 恋 栞
12 予言の書などあるかも知れず ね
13 大伯父の遺産分与にあづかつて 私
14 はたた神来て下ろす鉄槌 夏 由
15 山盛りのかき氷食ふ海の家 夏 心
16 過去の自分を子に見ては笑む 私
17 ぬばたまのダースベイダー広き背な ね
18 月読男眼を剥いてゐる 秋月 由
19 残暑とて疲れしらずの仁王像 秋 牙
20 ちゃんこに入れる鰹椎茸 秋 心
21 アラフォーもアラ古希も居て花の笑 春花 由
22 陽はうららかに吟行の会 春 私
二オ
23 うぐひすも北鎌倉の寺めぐり 春 〃
23 声聞けど姿解らぬ百千鳥 春 栞
24 鞄の底で鳴りしケータイ 牙 両句に
25 マニュアルで誘ふアンタはA型か 恋 由
26 スカイツリーはデートスポット 恋 心
27 シルバーの物見高さは年季入り 私
28 野次馬ならぬ辻講釈師 栞
29 たまさかに心改め社会鍋 冬 由
30 卍固めを観る大晦日 冬 牙
31 鬼嫁にボーナス減がつひにバレ 冬 私
32 ウォール街のデモに加はる ね
33 馬上には写真映えするユニフォーム 氷
34 無印といふブランドもあり 由
35 画用紙に余白残して筆置きぬ 栞
36 処世術にもぼかしあるらん 私
二ウ
37 やうやくに出てきた月のおぼろにて 春月 禾
38 いまだ区別のつかぬ毒芹 春 牙
39 弦楽を運ぶ優しさ桜南風 春 由
40 アンダンテよりなほゆつくりと 栞
41 いつまでも幼なじみでゐられずに 恋 牙
42 その気があるか使ふ当て馬 恋 私
43 合コンのメンバー揃へ出陣す 恋 ね
44 睥睨してる寒猿のボス 冬 由
45 湯煙に顔も赤らむ雪見酒 冬 栞
46 至福に忘る医者の警告 私
47 借金は泥酔しても纏ひつく 空秋
47 この頃は短いものに巻かれます 由
48 一家総出で入学式へ 春 私
49 眩しさが際立つてゐる花の顔 春花 心
50 カメラの前を黄蝶白蝶 春 由
三オ
51 夕方のニュースにチラリ自慢して 牙
52 鮮度が勝負旬の先取り 栞
53 トレーサビリティー舌を噛みつつ辞書編纂 禾
54 疑惑のにほふ彼のやさしさ 恋 私
55 野球部の寮の前にて抱き寄せる 恋 牙
56 青梅の実も熟す機を待つ 夏 ね
57 五月雨を托鉢に出る修行僧 夏 私
58 翁の泉もとくとくと湧き 夏 栞
59 連句して想像力が活性化 私
60 凍る嫦娥は頬を赤らめ 冬月 由
61 いちゃいちゃとダウンコートのバカップル 冬 私
62 いつ踏み外す時雨る畦道 冬 ね
62 無頼の日々は遥か遠くに 空
62 命みじかし燃えろよペチカ 冬 禾
63 漂泊の詩人駆けるやボヘミアン 栞 全句に
64 誘ふがごとく匂ふアブサン 牙
三ウ
65 魂を美神に抜かれぬやうにせよ 恋 私
66 今宵はありや殿のお渡り 恋 由
67 雨しづく花の蕾はふくらみぬ 春花 私
68 はじける肢体駆ける春の野 春 空
69 立ち漕ぎのふららこ競ひ飛び立たん 春 牙
70 盗み酒する留守番のババ 由
71 公平に親の面倒持ち回り 私
72 ここで三泊かしこで五泊 由
73 旅行記と何やら違ふ事ばかり 牙
74 脆くも滅ぶ天空の城 栞
75 松籟にいにしへしのぶ十三夜 秋月 私
76 言の葉くべん風炉も名残か 秋 禾
77 鯊日和父の威厳を取り戻す 秋 ね
78 何が何やら絡む配線 牙
名オ
79 絆とふ一字で〆てよいものか 禾
80 署名印鑑すべて御破算 空
81 解き放つ心のままにひとと逢ふ 恋 由
82 思はせぶりに帯をゆるめて 恋 栞
83 懺悔録伏せ字あれこれ妄想し 由
84 はつと気づけば電車乗越 私
85 遠き目の少年を見る神無月 冬 ね
86 エイトビートで降る冬の雨 冬 牙
87 ユーミンの歌詞あれこれと口ずさみ 栞
88 いくさの轍いまも続けり 由
89 武士やめて身を墨染めの草枕 私
90 智に働かず流されもせず 由
91 ようそろと池に漕ぎ出す月の舟 秋月 禾
92 管弦たまに和さずひやひや 秋 私
名ウ
93 文化祭わが子見直す溌剌さ 秋 私
94 血は争へぬ坊ちゃん気質 栞
95 骨の無い魚ばかりを食べてをり 牙
96 煮凝こそが究極の味 冬 禾
97 パスワード捨ててをみなは旅に出る 由
98 東風に誘はれそぞろなる日々 春 私
99 花の香を想ひ起せる葛干菓子 春花 栞
挙句 春星あかく幸せの降る 春 ね
定座なし
__________
初折表 12345678 (1~8) 花一つ、月一~二つ
初折裏 12345678901234 (9~22) __________
二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月一~二つ
二折裏 12345678901234 (37~50)__________
三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月一~二つ
三折裏 12345678901234 (65~78)__________
名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
名残裏 12345678 (93~100)_________
式目
正風芭蕉流準拠十カ条
投稿用
写真提供はフォト蔵さん
2011年12月2日金曜日
本歌(本句)取りの連鎖
本歌 世にふるは苦しきものを槙の屋にやすくも過ぐる初時雨かな 二条院讃岐
世々ふるもさらに時雨のやどり哉 後村上院
世にふるもさらに時雨のやどりかな 宗祇
世にふるもさらに宗祇のやどり哉 芭蕉
世にふるもさらに時雨の山路かな 春蘭
世々ふるもさらに時雨のやどり哉 後村上院
世にふるもさらに時雨のやどりかな 宗祇
世にふるもさらに宗祇のやどり哉 芭蕉
世にふるもさらに時雨の山路かな 春蘭
付合
class:
連歌俳諧
at 連句KUSARI
70億人絆問われる
黙々と引っ越してゆく蟻の道
年金と常に相談忘れずに
大向こうにて歌舞伎通ぶる
未読メールの数は三桁
山籠りして変わりしは無精髭
泥鰌の顔をしみじみと見る
店構え客あしらいも味の内
桜島まで駆け抜ける恋
青春は無知が特権トライアル
連れの者弘法大師と笠に書き
無理はいかんと医者に止めらる
青空のピーヒョロロとは鳶のはず
這いつくばって庭の草取り
私を拒む細い指先
触れもみで道説くきみは君子にて 没
国宝と言われる程の技を持ち
にらみが効かぬ息の夜遊び
美しい青翳りゆくエーゲ海
再会約す船上の恋
約束は薄紅色の花の下
あふるゝごとく流る大川
鏡の中のおのれ見つめる
てて親に姿ばかりか似た仕草
孫バカの入学祝奮発し
わが幸福度中ぐらいなり
觀音菩薩描く御念珠
身軽にと旅の持ち物絞り込み
これまでに泣かせた男数知れず
まことしやかにかたる身の上
歓迎のフラは心の揺れのごと
格安ツアーで新婚の旅
☓4でとても幸せ子沢山
もらう手当はみな貯金する 没
寝待月母美しく年重ね
聴き分けめでる庭の虫の音
あれもこれもと僕は食べたい
お酉さま熊手を買ったことはなし
うす紅の芙蓉咲き初め夏さりぬ
やゝ静けさのもどる鎌倉
巡回の省エネ奉行の靴が鳴る
蒲団にもぐりながら勉強
屋根で待つ臼の役割とどめさし
ねんがら年中買える切り餅 没
屋根で待つ臼の役割とどめさし
飛び石替えて茶事の演出
クリスマスプロポーズありの予感して
揺らぐこころよ彼は年下
大漁歌うこぶし回して
ありがたや山の恵みの茸汁
フォトコンの締め切りまでの日を数え
気を入れ直すコーヒーブレイク
あれやこれやと選ぶ駅弁
研修と視察は遊山と同義なり
すぐ傍にある幸せと言う宝
黙ってお茶を淹れて出す妻
あっという間に過ぎて行く春
千年の花のしずくに立ち濡れて
紅葉寺書院のテープ声に張り
ライトアップに白む月影
ライトアップに白む月影
めづらしや古妻寄り添ふミレナリオ 没
山茶花通りにできた帽子屋
木枯らしにけふは任せん落ち葉掃き
修行の辛さ報われる時
蕎麦通のやまい嵩じて鄙に店
イケメンの笑顔につられ買い込んで
無理は承知の若作りする
静かに流れる美しい歌
難ルート登頂果たしにぎり飯
はらはらと黒髪に散る六つの花
まにまに萌える若菜摘む野べ 没
空海が密教求め唐へ行く
帆は風はらみ離(さか)る島影 没
朝になり熱い味噌汁頂いた
作り笑顔の友の新妻
オンリーワンの教育の是非
幼児画がピカソに見える審美眼
意外にもお祭り騒ぎの好きな彼
酒でチャックがゆるみ饒舌
広すぎる部屋猫とくつろぐ
廃校を借りて工房兼ギャラリー
断捨離された思い出の品
ゴミ漁りほくほく顔で父帰る
国賭けて咸臨丸は洋上に
野にある臥龍今ぞ世に出よ
ツケマぱちぱちネイルばっちり
値踏みする視線はきつし場末バー 没
一言に心をこめる年賀状
自虐気味なる俳句川柳
自虐気味なる俳句川柳
”無職”とは定年者には酷な名よ
不況円高放射線量
賽銭は小銭のくせに多い願
突っ張り棒はパワー全開
押入れをクローゼットにプチ改修
どっしりと立つ大黒柱
落人の郷はしろがね雪見の湯
カンマピリオド眼鏡光らせ
なにかしら天賦の才を誰も持つ 没 サンドイッチ付け
ゴーストライター回顧録書く
硯の海に浮かぶ花びら
一文字に念をいれつつ写経する
紅いお盆にうさぎ饅頭
自己流で自作茶碗に茶を立てる
聞きもせぬのに語る蘊蓄
無い袖を振る巨大なカジノ
香港のパックツアーはあわただし
土産詰め込み鞄パンパン
漂流の果て見えた島影
仏道を求める国ははるかなり
連句に興じ何も決まらず
年用意口だけは出す亭主にて 没
iPhoneジョブズに送るこの写真
永遠に君を忘れないから
なにもいらないが妻の口癖
うつりゆく自然に合わせ生き暮らす 没
なにもいらないが妻の口癖
四十から齢を忘れたふりをする
走るアンカー長い鉢巻き
マドンナに何をやっても叶わない
ジャンケンポンのゴミ出し係り
何の日かまず確かめるカレンダー
冬籠家族の団欒なつかしく
火鉢の網に餅のふくるる
耳に残る異国の丘の歌遥か
およそ平和な御代を言祝ぐ
ペンギンがうろうろ歩く動物園
さっとカメラが砲列を敷く
グルーミング邪魔なんだよと引っかかれ
みなで取り合うママの懐
目眩がしそうきみの曲線
今夜こそプロポーズせんクリスマス
後ろ手に持つ薔薇の花束 没
雪は静かに駅に舞い降り
おいそれと寄れぬ不義理のふるさとよ
年賀状みなパソコンで打つ
情報の伝達いまやメールが主
情報の伝達いまやメールが主
通勤電車だれもうつむく
千差万別花の色さへ
観ず嫌い次第にはまる宝塚
観ず嫌い次第にはまる宝塚
ダフ屋と間違えられてがっくり 没
福寿草二輪にこやかに咲く
負の連鎖いざ断ち切らん去年今年
思っても思い届かぬもどかしさ
義理チョコ装い付ける短文 没
思っても思い届かぬもどかしさ
女度胸でメール送信
目安箱どぼん承知のご提案 没
瞬いている数え日の星
クリスマス別に普段と変わりなし
リバーシブルの流行る政界
団結は共通の敵倒すまで
夫婦喧嘩を止めるゴキブリ 没
一年の締めのレースに舞うお札
背を丸くして駅までの道
ほほえましパパを見送る乳母車
浴衣姿は僕だけのもの
アマゾネス団体の旅温泉場
カラオケ半ば合唱となる
懐かしの歌声喫茶店じまい
壁に絡まりもみぢする蔦
両手に受ける青き滴り
頂きを仰げば遠し雲の峰
いそいそと打ち掛けのままお床入り
白黒つかぬ囲碁の熱戦
あの人は何年たっても恋敵
夫に色目を遣うめぎつね
飛行機が轟音の中ランディング
逢えぬからこそつのる遠恋
百人の友だちできて大世界
日々のブログにし合うコメント
明日への糧は悲しみと笑み
上積みは最後と会社見限って
初夢が見たくて二度寝してしまい
駅伝すでにレース終盤
今年はなんとかメタボ克服
神仏は己が決意を伝える場
油断されるな軽い春風邪
あわゆきの野辺に草つむ乙女らよ
今日はツイてるまたも確変
アンカーはおかま走りで区間2位 没
疲れるばかり父の連休
モールにて待てど戻らぬ女ども
70億人絆問われる
黙々と引っ越してゆく蟻の道
年金と常に相談忘れずに
大向こうにて歌舞伎通ぶる
未読メールの数は三桁
山籠りして変わりしは無精髭
泥鰌の顔をしみじみと見る
店構え客あしらいも味の内
桜島まで駆け抜ける恋
青春は無知が特権トライアル
連れの者弘法大師と笠に書き
無理はいかんと医者に止めらる
青空のピーヒョロロとは鳶のはず
這いつくばって庭の草取り
私を拒む細い指先
触れもみで道説くきみは君子にて 没
国宝と言われる程の技を持ち
にらみが効かぬ息の夜遊び
美しい青翳りゆくエーゲ海
再会約す船上の恋
約束は薄紅色の花の下
あふるゝごとく流る大川
鏡の中のおのれ見つめる
てて親に姿ばかりか似た仕草
孫バカの入学祝奮発し
わが幸福度中ぐらいなり
觀音菩薩描く御念珠
身軽にと旅の持ち物絞り込み
これまでに泣かせた男数知れず
まことしやかにかたる身の上
歓迎のフラは心の揺れのごと
格安ツアーで新婚の旅
☓4でとても幸せ子沢山
もらう手当はみな貯金する 没
寝待月母美しく年重ね
聴き分けめでる庭の虫の音
あれもこれもと僕は食べたい
お酉さま熊手を買ったことはなし
うす紅の芙蓉咲き初め夏さりぬ
やゝ静けさのもどる鎌倉
巡回の省エネ奉行の靴が鳴る
蒲団にもぐりながら勉強
屋根で待つ臼の役割とどめさし
ねんがら年中買える切り餅 没
屋根で待つ臼の役割とどめさし
飛び石替えて茶事の演出
クリスマスプロポーズありの予感して
揺らぐこころよ彼は年下
大漁歌うこぶし回して
ありがたや山の恵みの茸汁
フォトコンの締め切りまでの日を数え
気を入れ直すコーヒーブレイク
あれやこれやと選ぶ駅弁
研修と視察は遊山と同義なり
すぐ傍にある幸せと言う宝
黙ってお茶を淹れて出す妻
あっという間に過ぎて行く春
千年の花のしずくに立ち濡れて
紅葉寺書院のテープ声に張り
ライトアップに白む月影
ライトアップに白む月影
めづらしや古妻寄り添ふミレナリオ 没
山茶花通りにできた帽子屋
木枯らしにけふは任せん落ち葉掃き
修行の辛さ報われる時
蕎麦通のやまい嵩じて鄙に店
イケメンの笑顔につられ買い込んで
無理は承知の若作りする
静かに流れる美しい歌
難ルート登頂果たしにぎり飯
はらはらと黒髪に散る六つの花
まにまに萌える若菜摘む野べ 没
空海が密教求め唐へ行く
帆は風はらみ離(さか)る島影 没
朝になり熱い味噌汁頂いた
作り笑顔の友の新妻
オンリーワンの教育の是非
幼児画がピカソに見える審美眼
意外にもお祭り騒ぎの好きな彼
酒でチャックがゆるみ饒舌
広すぎる部屋猫とくつろぐ
廃校を借りて工房兼ギャラリー
断捨離された思い出の品
ゴミ漁りほくほく顔で父帰る
国賭けて咸臨丸は洋上に
野にある臥龍今ぞ世に出よ
ツケマぱちぱちネイルばっちり
値踏みする視線はきつし場末バー 没
一言に心をこめる年賀状
自虐気味なる俳句川柳
自虐気味なる俳句川柳
”無職”とは定年者には酷な名よ
不況円高放射線量
賽銭は小銭のくせに多い願
突っ張り棒はパワー全開
押入れをクローゼットにプチ改修
どっしりと立つ大黒柱
落人の郷はしろがね雪見の湯
カンマピリオド眼鏡光らせ
なにかしら天賦の才を誰も持つ 没 サンドイッチ付け
ゴーストライター回顧録書く
硯の海に浮かぶ花びら
一文字に念をいれつつ写経する
紅いお盆にうさぎ饅頭
自己流で自作茶碗に茶を立てる
聞きもせぬのに語る蘊蓄
無い袖を振る巨大なカジノ
香港のパックツアーはあわただし
土産詰め込み鞄パンパン
漂流の果て見えた島影
仏道を求める国ははるかなり
連句に興じ何も決まらず
年用意口だけは出す亭主にて 没
iPhoneジョブズに送るこの写真
永遠に君を忘れないから
なにもいらないが妻の口癖
うつりゆく自然に合わせ生き暮らす 没
なにもいらないが妻の口癖
四十から齢を忘れたふりをする
走るアンカー長い鉢巻き
マドンナに何をやっても叶わない
ジャンケンポンのゴミ出し係り
何の日かまず確かめるカレンダー
冬籠家族の団欒なつかしく
火鉢の網に餅のふくるる
耳に残る異国の丘の歌遥か
およそ平和な御代を言祝ぐ
ペンギンがうろうろ歩く動物園
さっとカメラが砲列を敷く
グルーミング邪魔なんだよと引っかかれ
みなで取り合うママの懐
目眩がしそうきみの曲線
今夜こそプロポーズせんクリスマス
後ろ手に持つ薔薇の花束 没
雪は静かに駅に舞い降り
おいそれと寄れぬ不義理のふるさとよ
年賀状みなパソコンで打つ
情報の伝達いまやメールが主
情報の伝達いまやメールが主
通勤電車だれもうつむく
千差万別花の色さへ
観ず嫌い次第にはまる宝塚
観ず嫌い次第にはまる宝塚
ダフ屋と間違えられてがっくり 没
福寿草二輪にこやかに咲く
負の連鎖いざ断ち切らん去年今年
思っても思い届かぬもどかしさ
義理チョコ装い付ける短文 没
思っても思い届かぬもどかしさ
女度胸でメール送信
目安箱どぼん承知のご提案 没
瞬いている数え日の星
クリスマス別に普段と変わりなし
リバーシブルの流行る政界
団結は共通の敵倒すまで
夫婦喧嘩を止めるゴキブリ 没
一年の締めのレースに舞うお札
背を丸くして駅までの道
ほほえましパパを見送る乳母車
浴衣姿は僕だけのもの
アマゾネス団体の旅温泉場
カラオケ半ば合唱となる
懐かしの歌声喫茶店じまい
壁に絡まりもみぢする蔦
両手に受ける青き滴り
頂きを仰げば遠し雲の峰
いそいそと打ち掛けのままお床入り
白黒つかぬ囲碁の熱戦
あの人は何年たっても恋敵
夫に色目を遣うめぎつね
飛行機が轟音の中ランディング
逢えぬからこそつのる遠恋
百人の友だちできて大世界
日々のブログにし合うコメント
明日への糧は悲しみと笑み
上積みは最後と会社見限って
初夢が見たくて二度寝してしまい
駅伝すでにレース終盤
今年はなんとかメタボ克服
神仏は己が決意を伝える場
油断されるな軽い春風邪
あわゆきの野辺に草つむ乙女らよ
今日はツイてるまたも確変
アンカーはおかま走りで区間2位 没
疲れるばかり父の連休
モールにて待てど戻らぬ女ども
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