2011年6月6日月曜日

百番連歌合(十七)


49     朝夕待は旅の音信           (おとづれ)
     山川をいくかの道にへだつらん     侍
     遠くゆく人も月日や隔らん       周
     子をおもふはゝその一木朽やらで    心 (ははそ:柞)

50     つなぐと見えて舟ぞとゞまる
     我はたびすまの関守こゝろせよ     侍
     旅人の馬よりわたす川のせに      周
     しほせにはゆるくばかりの浪もなし   心

51     これを過ても猶旅の宿
     いづくにて都の事を忘れまし      侍
     故郷にいつの夕かかへらまし      周
     たがかたに又世をさらば生(れ)まし   心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(十六)


46     人待我も涙おちけり
     桐の葉に秋の風吹門古て        周
     文もなき使ばかりのをとづれて     侍
     雁が鳴夕の萩の露をみて        心

47     ちぎらずばよも待はならはじ
     有明の月をみる夜のかさなりて     周
     秋の風そなたのかぜはいかが吹     侍
     人ぞうきふけ行(く)かねはとがもなし  心

48     けふは旅にぞをそく出ぬる
     花のある宿なりけりと朝みて      周
     雲まよふ雨の名残の朝日かげ      侍
     足いたむ駒かふ宿に休らひて      心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(十五)


43     身にはしらるゝ人のおもかげ
     別にしその日はいまも遠からで     侍
     夢にゆく我はそなたによもみえじ    周
     たらちねに心のにぬを恨にて      心

44     しられずぬるゝ夜の衣手
     故郷に馴にし友を夢にみて       侍
     夢にただこなた斗の別にて       周 (ばかり)
     過けるかまどろむ閨の初時雨      心

45     涙のしらぬ夕ぐれもなし
     待そめし心こそ猶悔しけれ       侍
     月まつと人には見えていふ物を     周
     忍ぶるをもらす心よたれならん     心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(十四)


40     心ゆるさぬわがなみだかな
     名にたゝばうかるべき身の思にて    周
     しらせねばそなたにとがはなき物を   侍
     忍ぶるは身のしるだにもかなしきに   心

41     此夕ぐれも人ぞまたるゝ
     独きく荻の上風身にしみて       周
     わかれうきけさの涙のそのまゝに    侍
     偽にうたて命のこりもせで       心

42     わかれし人の遠き面かげ
     故郷は花をまちてやとはれまし     周
     夕煙空なる雲に立そひて        侍
     角田川舟まつ暮に袖ぬれて       心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

2011年6月5日日曜日

百番連歌合(十三)


37     杉の木間の雪ぞみえける
     二もとの花はいづれかのこるらん   侍
     月のもる関のし水はこほりにて    周
     明そむるよ川の遠の比良の山     心 (をち)

38     うき夕をばしらで過めや
     荻にふけ涙のよそに秋の風      侍
     契しを忘ねばこそこぬをとへ     周
     さてもわがをはりよねむるごとくなれ 心

39     思ふ心ぞ空にうかるゝ
     故郷の山の名残を雲にみて      侍
     雲を吹み山おろしに花をみて     周
     からす鳴霜夜の月に独ねて      心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(十二)


34     月さむしとや千どり鳴らむ
     霜の夜もこほらぬ浪の声々に    侍
     舟にねて夢のおどろくさ夜中に   周
     雪こほる袖の河原をかへる夜に   心

35     雪にわけ入をのゝかよひぢ
     炭がまの煙を山の中にみて     周
     冬ぎくの枯し頃より里ふりて    侍
     鹿のねも色なる月に夜は深て    心

36     やすく過るは時雨なりけり
     月を見てふりぬと思ふ身の盛    周
     我の身と世にふる事をなげく身に  侍
     雲はまづ瀬戸こす舟に先立て    心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(十一)


31     木のはのふかばくもらざりけり
     秋さむき嵐に松はあらはれて    侍
     山風の月に過つる一時雨      周
     月を吹あらしもしろき山里に    心

32     つらゝとけてぞ月もながるゝ
     舟つなぐねりそのつなやくだくらん 侍
     浦に行舟かすかにやかすむらん   周
     山水の更て聲そふ春のよるに    心

33     ふらぬかたあるけさの初雪
     はま川の氷のきはゝ塩干にて    侍
     山風の末は里にもふく物を     周
     すみかまのあたりは冬の山ならで  心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(十)


28     うちもねられず夜こそ長けれ
     有明の月に砧の声きえて      周
     暁のかねの名残をしたひしに    侍
     身は老ぬはかなや何を思ふらん   心

29     わが涙にぞ月をそむくる
     灯や雨にも消ずのこるらん     周
     うき人に秋の心をならひきて    侍
     手枕のきぬ引かけて忍ぶ夜に    心

30     露の寒きは霜にかはりて
     野にもある草や山にも枯ぬらん   周
     庵ふりぬ此後たれか結ばまし    侍
     秋の花さぞな冬野をいたむらん   心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(九)


25     秋風さむき夜こそながけれ
     月みれば憂独ねをいかゞせん    侍
     山を見よ廿日の月も出ぬらん    周
     思侘行ば雁鳴月落て        心

26     ねざめせよとて秋風ぞふく
     袖ぬらす露や時雨を急らむ     侍
     有明のふけていづるをしらぬ夜に  周
     はだ寒き夕暮かこつ老が身に    心

27     涙になるも月をこそ見れ
     秋更て露だにみえずさ夜時雨    侍
     故郷の荻吹風にさ夜更て      周
     秋きては思ひ捨べき暮もなし    心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

2011年6月3日金曜日

百番連歌合(八)


22     うづら鳴野と庭ぞ成ぬる
     秋さむき里には人のふし侘て    周
     露にふす草の中なる道とへば    侍
     荒行ば尾花が本の里ならで     心 (あれゆけ)

23     心の月もはや深にけり
     独ねてこなたの秋を思しれ     周
     ゆくまゝにこなたは山のかげもなし 侍
     あかでたれ昔がたりを返すらん   心

24     ならひに過て夜こそ長けれ
     うき秋に此後いまはひとりねて   周 
     涙そふね覚の時雨心せよ      侍 
     旅ねにや老のなげきもおもるらん  心 (重る) 

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(七)


19     露やなみだのたぐひなるらん
     うきはたゞ荻吹風の夕にて     周
     身にしれば虫の鳴ねも哀にて    侍
     思草胸に色づき野に枯て      心

20     残りて秋をたれに契らん
     老が身の末までみつる袖の月    周
     これぞ此我いにしへのそでの露   侍
     我なくはかれねかたみの春の草   心

21     秋をしれとや鹿の鳴らん
     紅葉せぬその名の松のときは山   周
     まきのはの染ぬ色にも露置て    侍
     高砂や松吹風は色もなし      心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(六)


16     いづくにも吹秋風の音
     我うへによその砧を聞侘て     侍
     此里に遠山みゆる月いでゝ     周
     跡まくら草の原なる故郷に     心

17     いなばの風のをとぞしづまる
     嶺に生る松より雲の時雨きて    侍
     峯におふる松ともみえず雪降て   周
     ふる雨のあしの丸屋は戸をとぢて  心

18     たがすむ里も秋やうかるらん
     荻に吹風はひとりが暮ならで    侍
     あひにあふ月と風との夜寒にて   周
     草がくれのこす思ひの露もなし   心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

2011年6月2日木曜日

百番連歌合(五)


13     火かと見ゆるは蛍なりけり
     いさり舟とまる芦間のくらき夜に  周
     石をうつ浪や涼しく乱るらん    侍
     春ははやすぐろの薄茂るのに    心

14     松ある方に蝉や鳴らん
     山水のながるゝ音は雨ににて    侍
     雨風をもろごゑにきく山がくれ   周
     きなる葉は園の梢に先落て     心

15     山より出る風ぞ涼しき
     月影や氷て水をながすらん     侍
     夕立の過るをかべに月みえて    周
     雪とくる氷室の川の末みえて    心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

2011年6月1日水曜日

百番連歌合(四)


10     うき世しらるゝ春の一時
     さだめなき夢のわかれと花散て   周
     むかし思ふ夕やいとゞかすむらん  侍
     朝がほのあだ花ざくら露にみて   心

11     又あこがるゝ春の別路
     散花のいざとさそふに伴ひて    周
     有明のかすみて残る影をみて    侍
     秋とをく花のゝ宮の霞む日に    心

12     夏木だちとや青葉成らん
     みづがきの賀茂の社をまつる日に  侍
     春の後み山がくれのをそ桜     周
     秋ならぬ露にも花はうつろひて   心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(三)


7      月おぼろなるたびの明更      (あけぼの)
     故郷にわれ待花や咲ぬらん     周
     山遠き雪より鐘の響きて      侍
     舟とをく鐘かすむ江は花もなし   心 

8      いにしへよりもかすむ有明
     花は猶老のなごりや思ふらん    周
     老が身に夢のゝこるもすくなくて  侍
     花にさへそらめかなしく身は老て  心

9      花にさきだつ人もありけり
     跡とへば山の霞にはやなりて    周
     あとかすむ山は昨日のけぶりにて  侍
     桜さく遠山川に舟よびて      心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

百番連歌合(二)


4      春にあへるもわれぞふりぬる
     枯ながら猶雪残る庭の草      侍
     雪消る山には鳥のさへづりて    周
     冬がれのおどろのかみ(は)雪とけて 心 

5      このすみかにはたゞ春の草
     かぞふれば年々になる別路に    侍
     年々に見し花もなく里荒て     周
     都だに侘ぬる宿は花もなし     心

6      かゝる折しも月おぼろなり
     舟留る浦より川のさゆる夜に    侍
     大原や山の中なる清水にて     周
     袖さむみ暁起の春の水       心 (あかつきおき)

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

2011年5月29日日曜日

百番連歌合(一)


1 前句   心に契る春のゆくすゑ
  付句 うき身をも友とや花は思ふらん  侍(救済:1283-1376)
  付句 人もこぬ我柴の戸に花うへて   周(周阿:  -1377)
  付句 身のあらばとばかり花の散をみて 心(心敬:1404-1475)

  付句 千歳ふる花のしづくに立ち濡れて 蘭(春蘭:私)

2      身の春たのめ神ならば神
     此のべの道あらはるゝ雪分て   侍
     なはしろの水に雨まつ歌よみて  周
     世にかすむ名をば昔もなげくらん 心

3      かすみのうちを月や出らん
     桜ちるけふの夕の山おろし    侍
     暮のこる遠山さくら道みえて   周
     ほのくらき花に色そふ夜は更て  心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

2011年5月28日土曜日

百韻『復興の』の巻


第二千句第九百韻

       百韻『復興の』の巻
                   2011.5.1~5.28
1 発句 復興のそら泳ぎゆけ鯉のぼり      夏 ね子
2 脇    疎林にわか葉のもどる山里     夏 私
3 第三 廃屋の方に薪割る音のして         不夜
4      煮炊きをすれば生きた心地に      栞
5    順繰りと臓腑に染みる燗の酒      冬 夢
6      年用意にはぬかりなきなり     冬 私
7    越せぬ瀬を越して安堵の息ひとつ      不
8      夜逃げの友が呉れし絵手紙       ね
一ウ
9    もとの身のまゝに過ごせし我の居て     郎女
10     むかへの夫にきつく釘刺す       私  つま
11   欠け落ちたジグソーピース見つかりて    栞
12     太宰治を繙く夜に           夢
13   春風にとゞめ難きは恋ごゝろ     春恋 私
14     ふらこゝ揺すり誰を奪はむ    春恋 不
15   そのかみの朧月夜が胸焦がす    春月恋 ね
16     熊座に宿る淡き星影          栞
17   偉丈夫に添ふ花嫁の麗しく      雑花 私
17   触れないで我が花言葉は復讐よ    雑花 夢
18     たおやかさほど怖いもの無し      夢
19   午睡覚め県居の大人独りごつ     夏  不 あがたゐのうし
20     大江戸線に置き去りの傘        ね
20     紙魚の痕にも意味あらむかと   夏  郎
20     風鈴売りの初声を聞き      夏  夢
21   まどろめば膝より落つる文庫本       郎 三句に
21   ハネ怖しお洒落もしたし絽の着物   夏  夢 三句に
22     せめてセレブに近場クルーズ      私 両句に
二オ
23   別荘を徘徊しては品定め          栞
24     ジャーナリストの性は禿鷹       不
25   英国の新婚夫婦を憂ひをり         ね
26     八月尽に大輪の薔薇       秋  夢・栞
27   秋暑し"亜熱帯化"に真実味       秋  私
28     蜻蛉を知らぬままに育ちて    秋  ね とんぼ 
29   屋上に玉兎を愛づる都市暮らし    秋月 不
30     機械仕掛けのホームシアター      夢
31   印籠が出ると悪党平伏し          私
32     不幸に終はる大団円なし        私
33   闌を待たずして散る壬生の花     春花 夢
34     春闘といふ年中行事       春  ね
35   つい朝寝髪気にしつつ論を張る    春  不
36     夫婦喧嘩も三日目になり     恋  ね
二ウ 
37   遺されたルージュ愛しく後追ひて   恋  栞
38     罠としりつゝ嵌まる駆け引き      私
39   木偶となる快楽もありて傀儡師       夢 けらく、かいらいし
40     失脚懲りずに狙ふ政権         私
41   風評も七十五日で治めたし         ね
42     旅路の果てに山梔子香る     夏  夢
43   擦り切れたサドルの革に汗の染み   夏  不
44     ブレーキつよく握る坂道        郎
45   やまぎはゝ釣瓶落して照り残る    秋  私
46     棚田の縁に曼珠沙華咲き     秋  栞
47   前掛の地蔵の胸に赤い羽根      秋  ね
47   面影や袖の涙に宿る月        秋月 夢
48     年経る布の色あはれなる        不 両句に
49   漂泊の詩人の影を追慕して         私
49   乳を絶つ愛しき痛みよみがえり       夢
50     なほ脛齧るわが子気遣ふ        私 両句に
50     殻破らんとする鳥見つめ        栞 両句に
三オ
51   凩に道行く人は襟立てて       冬  ね 両句に
52     あたかも心隠す如くに         不
53   如何に舞はむ瀕死の白鳥人の身で      夢
53   指先でノの字を書いて微笑せり       郎
54     魔法の呪文あれば重宝         不 両句に
55   エクスペリアームス大佐覚悟せよ      栞
56     外堀埋めて男を落とし      恋  夢
57   横恋慕他人のものはよく見える    恋  私
58     監獄ロック愛欲の果て      恋  栞
59   各部屋に同じかたちの同じ空        郎
60     合わせ鏡に∞の私           夢 無限
61   1と2で世を支配するコンピューター    ね
62     あやなくさめるはるのよのゆめ  春  私
63   引き潮の沖に出てゆく花筏      春花 不
64     涅槃の西風ふと止みて凪     春  夢
三ウ
65   胸はだけライダースーツ舌打ちす      不
66     発車ブザーの響く改札         夢
67   みなし児の名を呼ぶ声もかき消され     栞
68     初夏のプリンス・エドワード島  夏  ね
69   青芝のうねりて赤き屋根の家     夏  不
70     まだ宵ながら月涼しげに     夏月 栞 
71   夕化粧白きうなじのにほひ立ち    秋恋 夢
72     けふは秋刀魚とばれる愛の巣   秋恋 私
73   刈田づらその一隅にミニ戸建て    秋  仝
74     虫の音深く夜を護れり      秋  ね
75   サイレンに和すは無駄吠えとは言へず    私
76     鼻にもかけぬ捜査能力         栞
77   香水で”異文化交流”感づかれ        私
78     シルクロードを西へひた行く      ね
ナオ
79   強東風に今日もひねもす黄砂舞ふ   春  私 つよごち
80     麗らかな海待ち遠しくて     春  栞
81   名にし負ふGENPATSU近く馬酔木咲く 春  ね
82     花はつぼみと下見報告      春花 私
83   温暖化実は真つ赤なうそらしい       仝
84     ネットサーチで俄かべんきやう     仝
85   初恋の歴女と語り明かさうと     恋  ね
86     かのひと追つて旅のやど替へ   恋  私
87   余らせた青春切符握りしめ         栞
88     日焼けの肩が思ひ出となる    夏  ね
89   尾根道をなきつつ過る杜鵑      夏  私 よぎる ほととぎす
90     通ひなれたる若狭人待ち        栞
91   雲間からやうやう出でて後の月    秋月 ね
92     庭の白茅にやどる老蝶      秋  私 ちがや おいちょう
ナウ
93   つゆのみといへどおぼえずながらへて 秋  仝
94     あらたに見ゆる秋のゆふぐれ   秋  栞
95   かしましき娘三人嫁がせて         ね
96     わたし好みに亭主改造         私
97   初めてのパスポート取り服選び       ね
98     胸も高鳴る登竜門へ          栞
99   祈りにも似たる今年の桜咲き     春  ね
100    経読鳥のこゑも清やけく     春  私

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                             定座なし
                           __________
 初折表 12345678       (1~8)   花一つ、月一~二つ
 初折裏 12345678901234 (9~22) __________
 二折表 12345678901234 (23~36) 花一つ、月一~二つ
 二折裏 12345678901234 (37~50)__________
 三折表 12345678901234 (51~64) 花一つ、月一~二つ
 三折裏 12345678901234 (65~78)__________
 名残表 12345678901234 (79~92) 花一つ、月一つ
 名残裏 12345678       (93~100)_________

式目  
正風芭蕉流準拠十カ条 
転記用:http://zrenga.ya-gasuri.com/
写真提供はフォト蔵さん

2011年5月24日火曜日


   前句     麗らかな海待ち遠しくて  春  栞
   付句   松ばらに色そふ花もけむる雨  春花 私

          松ばらに色そふ花もけむる雨麗らかな海待ち遠しくて
 
写真は借用:http://haiti.blogzine.jp/weblog/2011/04/post_5334.html

2011年5月23日月曜日

   アンの家


   前句    初夏のプリンス・エドワード島  夏  ね
   付句  野茨の真白き花に蜂むれて      夏  私

         野茨の真白き花に蜂むれて初夏のプリンス・エドワード島


写真1はフォト蔵さん 写真2はウィキペディアさんの提供