１６ いづくにも吹秋風の音
我うへによその砧を聞侘て 侍
此里に遠山みゆる月いでゝ 周
跡まくら草の原なる故郷に 心
１７ いなばの風のをとぞしづまる
嶺に生る松より雲の時雨きて 侍
峯におふる松ともみえず雪降て 周
ふる雨のあしの丸屋は戸をとぢて 心
１８ たがすむ里も秋やうかるらん
荻に吹風はひとりが暮ならで 侍
あひにあふ月と風との夜寒にて 周
草がくれのこす思ひの露もなし 心
参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵
橘佐為
蘭在幽林亦自香(劉禹錫) 歩余馬於蘭皐兮 馳椒丘且焉止息(屈原)
メモ
蘭在幽林亦自香 劉禹錫（蘭は幽林に在りてまたおのづから香ばし。）
歩余馬於蘭皐兮 馳椒丘且焉止息 屈原『楚辞』離騒 （余が馬を蘭皐に歩ませ、椒丘に馳せてしばらく止息せん。蘭皐：蘭の香る沢 椒丘：山椒の匂う丘）
Index
-
▼
2011
(82)
-
▼
6月
(33)
- 『醒睡笑』連歌に関係する話
- 百番連歌合（三十三）
- 百番連歌合（三十二）
- 百番連歌合（三十一）
- 百番連歌合（三十）
- 百番連歌合（二十九）
- 百番連歌合（二十八）
- 百番連歌合（二十七）
- 百番連歌合（二十六）
- 百番連歌合（二十五）
- 百番連歌合（二十四）
- 百番連歌合（二十三）
- 百番連歌合（二十二）
- 百番連歌合（二十一）
- 百番連歌合（二十）
- 百番連歌合（十九）
- 百番連歌合（十八）
- 百番連歌合（十七）
- 百番連歌合（十六）
- 百番連歌合（十五）
- 百番連歌合（十四）
- 百番連歌合（十三）
- 百番連歌合（十二）
- 百番連歌合（十一）
- 百番連歌合（十）
- 百番連歌合（九）
- 百番連歌合（八）
- 百番連歌合（七）
- 百番連歌合（六）
- 百番連歌合（五）
- 百番連歌合（四）
- 百番連歌合（三）
- 百番連歌合（二）
-
▼
6月
(33)
0 件のコメント:
コメントを投稿