『風の墓碑銘』乃南アサ
相棒というテレビドラマはなかなか面白いが、直木賞受賞の『凍える牙』で初登場した女刑事音道貴子とベテラン刑事滝沢保の相棒も面白い。
男女と嬰児の白骨死体がある貸家の床下から発見された。その後、元大家で今は施設に出たり入ったりしている徘徊老人が殺害された。
相棒はぎくしゃくしながらも真相に一歩一歩と迫りついに一人の犯人を突き止める。ただ足でしらみつぶしに聞き込みをする訳ではなく、ひらめきや勘がこの世界でも大切なのだ。二人の勘やひらめきは他の追随を許さない。二つの事件はつながっていた。
お互いに苦手でいやな奴、できれば一緒に仕事をしたくないと思いつつも、相手のいいところを認め合っている。人間関係の処し方としても勉強になりそうだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿