2008年1月26日土曜日
自由連句『初氷』の巻
class:
連歌俳諧
自由連句『初氷』の巻
2008.1.19〜26
発句 初氷子供に還り割ってみる 青波
2 冬ソナまねて結ぶ襟巻 春蘭
3 エコロジー家の暖房セーブして 蘭
4 my箸持ちて蕎麦屋の暖簾 遊
5 偽がなくばやはり餅屋は餅屋なり 蘭
6 賞味期限?何の是式 同
6 賞味期限はいつから施行? 波
7 うぶごゑは戦後の御世のはやいころ 蘭
8 育ちのわるさかくす物腰 同
8 空調完備図書館の主 同
8 小さな夢で未来予想図 同
8 乳離れしてもう親離れ 遊
9 鷹の子は鋭い爪で兔獲る 波
10 冷や汗ぬぐふ厄の野ねずみ 蘭
11 年金は六十五からと知らされて 同
11 還暦は働き者のねずみ年 遊
12 のんびりできぬさがぞかなしき 蘭
13 露天風呂紅葉一葉落ちてくる 波
14 湯から上がればすぐ濡れ落葉 遊
15 月天心貧しき町を通りけり 蕪村
16 ねこじゃらし触れ痒くなる顔 遊
17 いぬの尾にきもち読みつつすれ違ひ 蘭
18 夕かはべりの散歩にぎはふ 同
18 谷あいの橋ゆれつつ渡る 波
19 あらまさか曽良に激似の六部笠 蘭
20 道々おもて伏せて留め帳 同
20 デジカメ無くて証拠不十分 遊
21 妻帰る問はずがたりを受け流し 蘭
22 マシュマロふたつ浮かべブラック 同
22 せっせせっせと瓢箪磨く 波
23 花おもひ冬のうちから場所定め 蘭
24 プランどほりにいかぬデートよ 同
25 優しさはあれど足りない頼もしさ 同
25 ばらの棘恋は思案のほかでしょう 遊
26 少年少女老い易くして 同
27 マシュマロのやさしさを入れコーヒー吹く 遊
28 甘さにがみにとけしおもざし 蘭
29 トレンチの襟立て紫煙くゆらせる 同
30 女去り行く足音高く 波
30 過ぎ行くままにカサブランカ 遊
31 ピカピカの男の時代終わったか(阿久悠) 波
31 7月の花の香りにめまひする 同
32 思ひのほかに遠き湿原 蘭
33 緑陰の欄外歩む心地して 遊
34 ふとめざめれば颪なくこゑ 蘭
35 氷柱ひかる山は近づきまた遠のき 木槿
36 ざらめの雪に透ける蝋梅 蘭
36 脂肪蓄へ熊春を待つ 波
写真提供はフォト蔵さん
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