遺物覚
一 三日月日記 伊賀に有
一 発句書本 同所
一 埋木 半残方に有
一 新式書入
是は杉風へ可被遣候 落字等有之本写にて可被考候支考も可被写候
(これは杉風へ遣はさるべくそうろう。落字などこれあらば本写に
て考ぜらるべくそうろう。支考も写さるべくそうろう。)
一 文章反古等
右は杉風方に有之候 文章之草稿は支考可被為點検候
(右は杉風方にこれありそうろう。文章の草稿は支考点検なさるべ
くそうろう。)
はせを 判
引用文献:日本名著全集江戸文藝之部第二巻 芭蕉全集
支考の代筆による芭蕉の遺書とされる書簡の部分であるが、いくつかのバ
ージョンが存在するようだ。上の部分だけでも以下のサイトのものとは違
う。芭蕉が言ったかのように俳論を書いて学者に偽書とされることの多い
支考ならではという感じもしてくるw が、ここではそんなことはどうで
もよく、新式書入に注目したい。
芭蕉の遺書 その一
(つづく)
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