2008年10月14日火曜日

ノルウェイの森、海辺のカフカ



長いこと著者はノーベル賞を待っているようだが、この二冊あたりが
代表作だとすると無理ではないかと思った。もし間違って受賞するよ
うなことがあったら、ノーベル文学賞もおちたもんだとまた思うひと
は私だけではないだろう。

両方とも女性が若いときに親密だった男性を失った傷みから立ち直れ
ない姿を描いている。またストレートな性愛描写が売りのようだ。短
歌における与謝野晶子のように、最初はそれも新鮮だったのであろう
がまたかよと思ってしまう。

海辺のカフカはそれにファンタジーとミステリーの要素を加味し難解
性によって話をひっぱる。ほとんど通俗小説と変わらないのではない
か。

想像性の乏しい狭量で非寛容なやからが世の中には多いだったか、そ
れはまったく同感だ。世界はメタファー(隠喩)だという言葉も印象
に残る。言葉はメタファーだ。だから言葉によって表現される世界も
メタファーだ、ということか。これ自体メタファー。


ビートルズのノルウェイの森
海辺のカフカの詩 隠喩を使えば使うほど詩的なの?

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