2008年10月9日木曜日

歌こそは一期の病ひ

「折口信夫の記」岡野弘彦 より

  歌こそは 一期の病ひー。
   しきしまの 倭の国に、
    古き世ゆもちて伝へし 病ひなるべき

  倚桃両吟
  
   入会山の見とほしに草紅葉かな  迢空(折口信夫)
    日和つづきに木叢の頬白    杜壮(加藤守雄)
   気のとほくなるほど秋の海越えて 空
    忘れは思ふ村のもめごと    壮
   藍壷に月のさし入るころなれや  空
    ほのぼのぬくし昼の温石    壮
    。。。
 
   ナウ 
   陽炎の畷の鴉立ち行きぬ     壮
    鰯のけぶりどこもかしこも   空
   谷町の瓦一枚光るなり      壮
    夜業の傷にしみる深霜     同
   花のあと八十八夜ひそとして   空
    霞吹きとく塔の水煙      壮


   樟若葉夕日照るなり屋敷墓    迢空
    木馬の油菁莪にしむ道     杜壮


  芭蕉と杜國の関係のような関係が二人の間にあったとか
  なかったとか。みんなそっちかい、がくっw

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