2008年12月24日水曜日
悪意なき欺瞞
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本
悪意なき欺瞞ー誰も語らなかった経済の真相ー ジョン・K・ガルブレイス、佐和隆光訳、ダイヤモンド社
(原題:The Economics of Innocent Fraud - Truth for Our Time, John Kenneth Galbraith)
○1929年の大恐慌。収束に10年かかった。資本主義に代わる経済体制の模索。
○その結果、資本主義は名前を市場システムと変えた。これを新しい思いやりのある資本主義とする欺瞞。
○消費者主権という欺瞞
◎大学の経済学の教科書は実態と乖離しており実経済には役に立たない。
◎GDPという欺瞞 国内総生産だけで国の進歩レベルを計っている。文化、芸術、教育、科学、福祉など物心両面を考慮した物差しが必要。
○労働をめぐる欺瞞 貧者と富者からの二つの意味付けは相反する。
○民間企業に官僚主義はありえないという欺瞞
○小規模優良企業のやり方に学べという欺瞞
○企業オーナー主権という欺瞞
○株主主権という欺瞞
◎連邦準備制度は有効とする欺瞞 金融政策が無効であることほど歴史によって繰り返し証明されてきた経済法則は他に例がない。実質は無為無策の歴史。エコノミストも学者も色々経済予測をするがあたったためしはない。
◎消費低迷、設備投資減少によって、景気が底入れすれば反転して自ずから回復傾向となる。金融政策は一切関係ない。
もともと経済学や国の経済話は苦手だが目からうろこ。でも、これだとまずどん底に落ちて、そこから自ら立ち上がってくるのを10年のスパンで気長に待つしかないということになってしまうが(^^;)
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