2009年5月14日木曜日

新茶


  小包は恩を忘れぬ新茶かな


もう何十年になるだろう。この時期になると妻のビアノの教え子
から新茶の小包が届く。教え子と言っても妻より年上で、保母さ
んになり、その上の職にも就いたと聞く。今自分があるのは、あ
のときピアノを教えていただいたからだと言って。

妻はもう何十年も前のこと、やめて下さいとその都度電話する。
でもそうできることがうれしく幸せなんです、自分のためにして
いることなんですと言われ、妻は引き下がる。恐縮しているので
すが、実はこの時期になると新茶の小包をこころ待ちにしている
んですと言いながら。

いいな、こんな関係、人間て素晴らしいと思う。包みを開けたら
名前が「初香り」、いい名だ。


写真提供はフォト蔵さん

2 件のコメント:

Hi-EBI さんのコメント...

初香りこちらは自作豆ご飯

TachibanaSai さんのコメント...

豆ごはん、好物です。おか〜さ〜ん!
取り乱しましたw 空豆も枝豆も好きなまめ男。