※執中:前句から連想されるものの中で中心となるもの。これを執り題として付句を詠むことを執中の法と呼ぶ。
歌仙『古池や』の巻
執中
発句 古池やかはづ飛びこむ水の音 芭蕉 歩く人
脇 背筋を正し春の新服 春蘭
1、前句(発句)から言外に園池のまわりを<歩く人>を連想。
2、<歩く人>を題として枝葉を付け加え付句を仕立てる。このとき前句は意識外にする。
3、春の季語が必要なので最後に季語<春>を入れる。
4、前句と二句一連(短歌)で意味が通るように調整する。
こうできればいいのだが、2ではいままで通り、前句が意識内にあり、前句全体に付けようとしている。また、先にふさわしい季語を見付け、それを題として句を詠もうとしている。これじゃだめだ(^^;)
つづく。
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