2009年6月5日金曜日

執中の法・自習(1)

※執中:前句から連想されるものの中で中心となるもの。これを執り題として付句を詠むことを執中の法と呼ぶ。

      歌仙『古池や』の巻
                          執中
発句  古池やかはづ飛びこむ水の音   芭蕉    歩く人   
脇     背筋を正し春の新服     春蘭   


1、前句(発句)から言外に園池のまわりを<歩く人>を連想。
2、<歩く人>を題として枝葉を付け加え付句を仕立てる。このとき前句は意識外にする。 
3、春の季語が必要なので最後に季語<春>を入れる。
4、前句と二句一連(短歌)で意味が通るように調整する。

こうできればいいのだが、2ではいままで通り、前句が意識内にあり、前句全体に付けようとしている。また、先にふさわしい季語を見付け、それを題として句を詠もうとしている。これじゃだめだ(^^;)

つづく。

0 件のコメント: