2007年10月4日木曜日

象と耳鳴り

『象と耳鳴り』恩田陸

「好奇心を失い始めると人間は少しずつ死んでいく」という言葉が特に印象に残った。元判事の関根多佳雄は、悠々自適の身の上ながら好奇心の塊で、世の中の事件や怪奇の謎を推理で解いて行く。江戸川乱歩やシャーロック・ホームズものを想起させる短編集。

そういうことであれば、私も雅俗にかかわらず、好奇心だけは持ち続けていくことにしよう。

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