2011年6月6日月曜日

百番連歌合(二十八)


82     馴て聞つるすまのうら浪
     海士人のしほ波衣ひるまなし      周
     鳴千鳥我物思ふ友なれや        侍
     かたるにや人も袂をぬらすらん     心

83     雲のかゝるはおきつしら浪
     遠嶋や舟のとまりと暮ぬらん      周
     ながめやる千里の外に雪降て      侍
     野を遠み尾花が末や時雨らん      心

84     しほひの河や流(れ)出らん   
     あま人の水汲舟をさしよせて      周
     曙はところどころに山みえて      侍
     朝ぼらけ霞に雪の江は晴て       心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

0 件のコメント: