2011年6月6日月曜日

百番連歌合(二十六)


76     わがねざめなるすまのうら波
     月の夜に関吹こゆる風聞て       周
     夜舟こぐあかしのいその遠からで    侍
     むねをやくもしほの枕明やらで     心

77     をくれ先だちうきは別路
     世中にのこる我身もたのまれず     周
     そふ人に同じ命のきはもがな      侍
     後の世のせめてつれぬる旅ならで    心

78     馴ても山のおくぞさびしき
     柴の戸をたゝく夕の松の風       周
     すつる身になりて住ばや柴の庵     侍
     松風に心ゆるせば袖ぬれて       心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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