2011年6月6日月曜日

百番連歌合(十九)


55     思ひもよらぬたより成けり
     舟いだす時しも友に行あひて      侍
     とを里の梅がゝをくる風吹て      周
     かけ水にみ山の月のつたひきて     心

56     旅にてきけば秋風ぞ吹
     わが見るや故郷人の袖の月       周
     衣をもわがためにとてよもうたじ    侍
     春の夜も宿から月は身にしみて     心

57     みなとも浦も船はゆくなる
     松に吹き浪に聲ある風聞て       侍
     あま人のむらむらにすむ里有て     周
     をくれしと旅人さはぐ夜は明て     心

参考文献
(1)百番合連歌、救済・周阿・心敬 早稲田大学図書館所蔵

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