2010年4月19日月曜日

歌仙『春うらら』










     歌仙『春うらら』    
                  2010.3.31〜4.18
                   座・mixi連歌

発句 スカイツリー川面に映えて春うらら 春  亮
脇    光の中をたゆたへる蝶     春  よはんな
第三 永き日を漆文箱を出してきて    春  百
四    幼き頃の手形可愛い         青波         
五  看板に小愛男ひょいとのり     秋月 合
六    蔦の絡まる名画座の壁     秋  草栞

一  学生街ぬけてきたればそぞろ寒   秋  鉄線
二    親子三代同じ舞台に         みかん
三  お嫁さんすでにおほきなお腹なり     春蘭
四    からだに馴染むやわらかな布     亮
五  ペテン師の言葉巧みに操られ       栞
六    心に決めた人を裏切る     恋  百
七  月冴える街を背にして搭乗し    冬月 波
八    荷物受け取るサンタクロース  冬  合
九  軽やかにテーマソングを口ずさむ     栞
十    密約かなし美しき島         線
十一 潮風にふかれるベンチ花つかれ   春花 み
十二   かけ声に止む鳥のさへづり   春  蘭 
ナオ
一  忘れ角両手に持ったせんとくん   春  合
二    またも求める地酒地ビール      亮
三  温泉を掘るもそれほど新味無く      波
四    新空港の韓国ツアー         百
五  憧れの人想ひ出す夏木立      夏恋 栞
六    幻住庵に残る空蝉       夏恋 合
七  泣きながら携帯電話握りしめ       み
八    ねえ教へてよ右か左か        線
九  ナイッショッ!の声はかゝれど眼鏡飛び  蘭
十    古希の祝いのテニス大会       百
十一 万感を託すオカリナ月の庭     秋月 亮
十二   来客有りて虫時雨止む     秋  波
ナウ
一  仏前へ野菊を献じ留守の庵     秋  百   
二    栞代りに紅葉挿みて      秋  栞
三  リモコンの電池が切れた日曜日   合
四    ひょうたん島は波の彼方へ   み
五  きりきりと舞ふは残花か降灰か  春花  線
挙句   ことしは遅い野火のたなびく  春  蘭

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