2010年3月23日火曜日

連歌新式追加并新式今案等の翻刻・読解(3)遠輪廻事



底本:京都大学附属図書館所蔵 平松文庫『連歌新式追加并新式今案』http://is.gd/aOqn8
上段は原文、下段は訓み下し。( )は原文小文字。[ ]は訳者注。

一 遠輪廻事
 遠輪廻の事[遠輪廻:とおりんね 打越より離れた同意同想の語句趣向の繰り返し]

 假令花と云句に風とも霞とも付て又不可付之数句をへたつといふとも一座に可嫌之
 (他准之) 
   たとえ[ば]、花という句に風とも霞とも付けてまた[花に風や霞を]付けるべ
   からず。[打越よりも]数句隔つというとも一座[連歌一巻]にこれを嫌うべし。
   (他これに准ずる。)

   [花/風・霞。。。。花/風・霞 ×]

 花に付る風霞の類近来強不及沙汰歟(用此儀)若猶可守新式歟又竹と云句に世と
 付て又夜字不付之如此之類又遠輪廻也
   花に付ける風・霞の類、近来強いて沙汰に及ばずや(此の儀用す)。もしなお
   新式を守るべきか。また竹という句に世と付けてまた夜の字はこれに付けず。
   かくの如き類はまた遠輪廻なり。

   [竹/世。。。。竹/夜 ×]
  
 To Be Continued. 

0 件のコメント: