2010年3月26日金曜日

連歌新式追加并新式今案等の翻刻・読解(7)一座二句物



底本:京都大学附属図書館所蔵 平松文庫『連歌新式追加并新式今案』http://is.gd/aOqn8
上段は原文、下段は訓み下し。( )は原文小文字で一部のみ。[ ]は訳者注。ここで言う一座とは連歌百韻一巻のこと。

一、一座二句物
 暁 代[よ] 春風 秋風 松風 五月雨 夕 今日 庵 古郷 岡 
 池 湊 宿 庭 雁 猿 旅字 命 老 男 佐保姫 橋姫之類 
 なりにけり おもひしに 物を 戀しく こひしき うらみ うらむ
 時雨 朝 鶴 名残 面影 さびしき 玉緒 梢 稲葉 塵 法 嶺
 海 野邊 小野 軒垣 籬 待戀 逢戀 別戀等之類 をち はなし
 もなし 詞 莚 ながめ 涼

 これらの語は、百韻一巻で二回使ってよいのだが、同じ字面、同じ趣向、
 同じ季節などにならないように工夫すべきとして、各語に小文字でコメ
 ントが付いている。例えば五月雨は、一回は五月雨として使い、もう一
 回は梅雨とせよ。名残は、一回は恋で使い、もう一回は花(桜)で使え
 などとの指示が記述されている。(繁雑なので省略)
 
 To Be Continued. 

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