2010年2月28日日曜日

時の渚

2007年03月26日23:05

  父の粉時の渚に撒き終へて鬼無里の女おもふ匹如身  春蘭


    匹如身(するすみ):天涯孤独無一物の人

笹本稜平『時の渚』 を読んだ。衝撃的などんでん返し、探偵ミステリー物だがロマンがあり余韻の残る作品だ。父の味、という言葉に驚いた。だが葬式なし墓埋葬なしというのはいいスタイルだ。

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