2010年2月28日日曜日

萱草第五 恋連歌(一)











宗祇の自撰連歌集「萱草」の翻刻をしていたが恋・雑連歌が残っている。ちっともはかどらないというかやる気がでないので、ここで少しずつやらせてもらうことにしよう。


萱草第五
 恋連歌             
  千句の連歌のうちに
 あらむかぎりはおもひやまめや
  と云ふ句に
天地を人の恋路のはじめにて

 なみだの床ぞうくばかりなる
あまを舟はづかにみしを恋初て

 秋はなににもぬるるころも手
夕ぐれをわが物おもふはじめにて

 つらねし袖の香こそわすれね
心しむみちゆき人(ふり)のおもがげに


参考文献:
京都大学附属図書館所蔵 古典籍 『萱草』 [v.1, pp.090-091]
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/k107/image/1/k107s0046.html

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