2010年2月28日日曜日
萱草第五 恋連歌(二)
2007年05月17日09:41
しらずこころやかはりゆくらむ
草木だにみしにもあらぬ物思ひ
人につかはしける連歌のうちに
おもひなつげそ夕ぐれの空
恋しさもたがなすことぞ我こころ
さきの世よりもなどかすてざる
めにも見ぬちぎりにかかる恋はうし
たのみがたしやつらき後の世
生あふときだに人はつれなきに
さだめぬ夢の世をばちぎらじ
うき中や又むまれてもうとからむ
恋そむる身の行すゑのいかならむ
うき人つまにこころくだくな
ある所の会に
誰にかふるき跡をとはまし
まよひきやむかしもかかる恋の道
きのふのなみだ又けふのくれ
つれなきはおもひにきえぬ命にて
名にたつほどのおもひとぞなる
さらばその冨士とも見えよ恋の山
北畠大納言家にえらび給し
百句の連歌のうちに
おもふ心は
参考文献:
京都大学附属図書館所蔵 古典籍 『萱草』 [v.1, pp.092-093]
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/k107/image/1/k107s0047.html
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