2007年02月02日21:02
趣向は追善なので、なるべくご両人の本句どりで詠むこと。
同じ番号の投句OK。かっこ内は本句。後半はほとんど私の
ばっか(^^;)
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其角嵐雪三百回忌追善歌仙「鮫の髄」巻
スタート 2007/1/13
ゴール 2007/2/2
(俳諧ネットワーク)
オ
発句 千曲川春ゆく水や鮫の髄 其角 春
脇 鰆東風吹く江戸の紋様 兎 春
第三 をちこちの十二単をこき混ぜて 奴 雑
四 十五から酒呑み今胃無し 卯 雑
四 十五で酒を七十で胃無し う 雑
(十五から酒をのみ出てけふの月 其角)
五 とめられてしらふにながむけふの月 蘭 秋月
(ましらふにのまざるもありけふの月 其角)
六 友はなくとも猫と虫の音 ら 秋
(松虫に狐をみれば友もなし 其角)
ウ
一 夜長には烈のことなどなつかしき 生角 秋
二 なべてこの世はメビウスの帯 水竿 雑
二 紅おしろいの箱如何せん 蘭 雑
(なでし子は紅おしろいも散しすて 嵐雪)
三 我恋や口もすはれぬ青鬼灯 嵐雪 夏恋
四 飲んで忘るゝ茶は水になる 其角 雑
四 飲んで忘れて新宿の母 奴 雑
五 ビル街で兔の玩具動きたる 兔 雑
(声もなく兔うごきぬ花卯木 嵐雪)
六 惰眠貪る樹下のあきんど 蘭 雑
(詩あきんど年を貪る酒債哉 其角)
七 嵐雪も鬼貫もまた赤大根 兎 冬
(たまたまに引く人のあり赤大根 嵐雪)
八 月に照らせばふぐの切れはし 蘭 冬月
(人妻は大根ばかりをふぐと汁 其角)
八 凍つく月を高楊枝なり 奴 冬月
(銭ほしとよむ人ゆかし年の暮 嵐雪)
九 清貧と言えばなんだか格好つき 蘭 雑
(妖ながら狐貧しき師走かな 其角)
十 然れば天下一番の貌 其角 雑
十一 饅頭をさかなに友と花見酒 蘭 春花
(饅頭で人をたづねよ山桜 其角)
十二 其角・嵐雪手に草の餅 兎 春
(両の手に桃と桜や草の餅 芭蕉)
ナオ
一 海苔すすぐ水の名にすめ都鳥 其角 春
二 祈れば通ずみめぐりの雨 蘭 雑
(夕立や田をみめぐりの神ならば 其角)
三 寝釈迦かげ番の快童高いびき 蘭 雑
(不生不滅の心を 海棠の鼾を悟れ涅槃像 其角)
四 鳩よ塒に糞はするなよ 蘭 雑
(傘(からかさ)に塒かさうよぬれ燕 其角)
五 目の上下わからぬ人や子規 蘭 夏
(目の上に目をかく人や子規 其角)
六 吾が桐下駄に蛞蝓が這ふ 兔 夏
(なめくじり這て光や古具足 嵐雪)
七 楊貴妃の朝は夕べの残りなり 蘭 雑
(楊貴妃の夜は活たる鰹かな 其角)
八 舟に女をそへて稲葉見 蘭 雑恋
(稲葉見に女待ちそへすみだ河 其角)
九 白足袋を脱ぎてみあしのうつくしき 蘭 雑恋
(足袋はきて寝る夜隔そ女房共 嵐雪)
十 うち猫さわぐ野良の黒影 蘭 雑
(足跡をつまこふ猫や雪の中 其角)
十一 酒くさき鼓うちけりけふの月 其角 秋月
十二 あてもしめにも芋のぼたもち 蘭 秋
(芋は芋は凡そ僧都の二百貫 其角)
ナウ
一 おのれさへ餓鬼に似たるよきりぎりす 嵐雪 秋
二 このままならば化野の骨 蘭 雑
(化野や焼もろこしの骨ばかり 其角)
三 西行の死出路を旅のはじめ哉 其角 雑
四 我もその道たどり果てなむ 蘭 雑
(その望の日を我もおなじく はせを)
五 花陰の哀しいまでの明けぼのに 蘭 春花
(明ぼのの山鳥○○○桜かな 其角)
挙句 いのちのかぎりうぐひすの声 蘭 春
(うぐひすに此芥子酢はなみだ哉 其角)
番外 むつかしや何関数を呼子鳥 奴 春
(むつかしや猿にしておけ呼子鳥 其角)
番外 野暮なエクセル若教師呼ぶ 蘭 雑
(よぶこ鳥あはれ聞てもきかぬかな 其角)
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