2010年2月26日金曜日

SAMURAI7(ネタばれ)

2006年06月05日10:35

アニメ「SAMURAI7」制作ゴンゾ 全巻(26話)を二日がかりで見た。今、NHK総合でも土曜の夜中から一話ずつやっている。

黒沢明の『七人の侍』とアニメ『ガンダム』を合体させたようなSF冒険活劇である。他にも多くの映画やアニメの影響を受けているようだ。過去と未来が入り交じったような架空の時代。場所は特定できない東洋のどこか。

野伏せり(のぶせり)と呼ばれる機械化された巨大な野武士の軍団が村々を脅し、米と女をさらう。その村の一つ神無(かんな)村では、強い侍(さむらい)を雇って対抗しようとする。水分り(みくまり)の巫女のキララと妹コマチは虹雅渓(こうがきょう)という街に侍を探しに行く。

キララは、カンベエ、カツシロウ、キクチヨ、ゴロベエ、シチロージ 、キュウゾウ、ヘイハチの7人の侍を雇う。侍たちと村人は野伏せりと戦う。

野伏せりは搾取した米とさらった女を都に住む天主(あまぬし)に献上していた。天主は見た目は子供で水槽の中にいる。天主はさらってきた女たちに自分の子(おん複製)を生ませ、この中で言問の儀(数百問の口頭試問)に合格したものを後継者にしようとしていた。今まで48人が試問に挑戦したが、皆不合格で殺された。

一代で財をなした大富豪のアヤマロは、おん複製ウキョウを息子として育てた。ウキョウは馬鹿を装ってきたが、言問の儀になんなく合格する。ウキョウは、二人の天主は不要と言い、天主の生命維持装置のプラグをはずして殺し新天主となる。

天主となったウキョウは、前天主のやりかたを全面的に変え、敵も使いようと和解政策をとる。捕らえられていたカンベエとさらわれて後宮にいた女たちを開放する。そしてこれまでのすべての罪を前天主に着せる。しかし、これは本格的搾取のための方便であった。

ウキョウとかんな村は、最終決戦に入る。ウキョウは野伏せりを自分の思いのままにあやつろうと、野臥せりの魂を抜いてしまっていた。野伏せりは前より弱くなっていた。死闘の末、かんな村は勝利する。

残った侍は、カンベエ、カツシロウ、シチロージの三人だけであった。四人の侍の土まんじゅう。捧げられたてんこもりの飯に雪が積もる場面では泣けた。

      さむらいに飯を捧げば雪が降る

カンベエを慕うキララ、キララを慕うカツシロウ、三人は別れ、それぞれの道を歩き出した。完。

しかし、キララが死地に向かうカンベエに心のうちを打ち明けようとしたとき、それ以上言うなと制した場面はかっこよかった。

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