2006年04月13日10:36
どの田にも蛙鳴くなり星の山
源氏物語には、法華経と法華八講という言葉がよく出てくる。
光源氏も傾倒していたと見られる法華経とは何か。どんなこ
とが書かれているのか興味がある。
初心者がいきなり経文を読むのもつらそうなので、概要をつ
かむべく『妙法蓮華経 久保田正文 宝文館出版』を読んだ。
で、要点は。。。
まとめてはいけないものをまとめたような気がする(^^;)
●これまで説いてきた経は、人の機根に応じたもので方便である。
ここに説くことー法華経こそ仏の本懐である。 (一乗妙法)
●釈迦こそ久遠の過去から教化してきた本仏である。(久遠実成)
●世界のすべてのものは、相・性・体・力・作・因・縁・果・報
によって生じ、変化し現象として差が見られるがすべて道(真
如)を離れたものはなく、本質的に平等である。
(諸法実相、十如是)
変わらないものはない(諸行無常)
自分だけで成り立っているのもはない(諸法無我) ー>
生けとし生けるものへの慈悲心と万物を平等に見る心
●浄土はこの世の外にあるのではない。 (娑婆即寂光土)
●人にはだれでも仏性があり菩薩、仏になれる。 (二乗作仏)
●煩悩(迷い)を断じ尽くしたのち、菩提(悟り)の境地が得ら
れると小乗の教えでは説いてきた。本来、煩悩と菩提は対立す
るものではなく、同じものー真如の両面である。煩悩はそのま
ま菩提にほかならない。衆生救済という煩悩はそのまま菩提と
なる。法華経を受持しその教えに従って修行すれば、在家のま
ま、煩悩に満ちた現実生活をしているままで菩提を得ることが
できる。 (煩悩即菩提・生死即涅槃・即身成仏)
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