2006年06月14日14:42
●『源氏物語』の「橋姫」の帖
父、八の宮の気持ちで娘達を詠む。
世を背く願ひかなはぬえにしなれ
心にかかる宇治の橋姫
●ひろさちや『菜根譚の読み方』
著者の結論。
置かれたるこの状況を受け入れよ
あまりあたふたするな人生
●吉川英治『宮本武蔵』の好きなシーン
野遊びの母子すすめる侘茶碗
血臭(ちのか)の武蔵畏まり座す
武蔵は吉岡清十郎を討った後、枯野の中で野遊びしている光悦と
母尼に出逢う。無骨者で茶の作法をしらないという武蔵。光悦は、
作法が茶事ではない。作法は心構えにすぎない。剣もそうではな
いか。無骨者なら無骨者らしく飲めばいいという。位のある静か
な生き方、芸術的な世界に武蔵は開眼する。
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