2010年2月27日土曜日

歌仙『秋高し』の巻 (連歌 俳諧 連句)

mixiで巻いたはじめての歌仙です。
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      歌仙『秋高し』の巻
                     start:2006/9/15
                     end :2006/9/23

表  発句 秋高しトランペットのファンファーレ  水竿 秋 
   脇  鰯雲へと消ゆる白鳩          草栞 秋
   第三 黄昏の月の舟から手を振って      生角 秋月   
   四  ひとりごちたる背の軽さよ       木槿 雑     
   五  鳥刺しの深山に迷う眼差しに      高遠 雑     
   六  俳号買つてつつく猪鍋         太郎 冬     
裏  一  雪の夕ぞろっと集ふ頬被り       春蘭 冬
   二  誕生祝い数多号外            竿 雑 
   三  ハンカチをそつと差し出す恋心      栞 雑恋  
   四  邪な雨乳房濡らして           角 雑恋 
   五  聖火捧ぐ神殿遙か高かりき        槿 雑 
   六  入日の鐘に上がるどよめき        遠 雑
   七  白波と見れば沖ゆく初鯨         蘭 冬
   八  凍てつく月に大杉の影          郎 冬月 
   九  気前良くキムチ盛り上げ朝粥屋      竿 雑
   十  行き交ふ客も旅人になり         栞 雑
   十一 樺桜いづこ高尾は花の山         槿 春花
   十二 奥の院まで霞たなびく          角 春 
名残 一  春の宵うつらうつらと渡る橋       遠 春   
表  二  子の読む書を徒然に読み         郎 雑   
   三  共通の話題づくりに苦労して       蘭 雑 
   四  エクセルマクロコピーコピーで      竿 雑  
   五  通販のカタログ届き更衣         栞 夏   
   六  いまはた同じぼうふらの夢        角 夏 
   七  ログハウス丸太担げばふらついて     槿 雑
   八  露もしとどに恋の通い路         遠 雑恋  
   九  乱れ髪むなしくほてるやは肌に      蘭 雑恋   
   十  酒のつまみは十団子なり         角 雑   
   十一 ラク交わすカッパドキアの望の月     竿 秋 
   十二 稲妻光る奇巌城にて           栞 秋   
名残 一  秋場所やシャロン・ストーンもかこち顔  角 秋   
裏  二  トップモデルに痩せすぎは駄目      槿 雑   
   三  見上げれば百済観音ほのあかく      蘭 雑       
   四  芳名帖に歌書き添えて          竿 雑   
   五  花むしろ満目に咲き空の青        遠 春花  
   挙句 鄙の道にも陽炎立ちぬ          栞 春



http://homepage.mac.com/metrius/aki.pdf

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