mixi第二弾
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歌仙「海のむこう」の巻
起首 2006年9月27日
満首 2006年10月12日
発句 鰯雲見えない海のむこうまで 木槿 秋
脇 風透きとおる朝や涼しき 十薬 秋
第三 竹林に有明の月出るらん 草栞 秋月
四 木の間漏れ来る光清らに 高遠 雑
五 滝の音を耳にしら玉心太 春蘭 夏
六 露台将棋の指し手たれやら 水竿 夏
ウ
一 おろしたて下駄のあゆみはよろよろと 薬 雑
二 妹二人と恋のさや当て 槿 恋
三 十重二十重募る思いの綾錦 遠 恋
四 秘めたる愛の物語なり 栞 雑恋
五 通販のサプリメントをあれこれと 竿 雑
六 隠し芸にとはげむ都々逸 蘭 雑
七 月冴えて座敷帰りの影ゆらり 遠 冬月
八 我が物顔に走る木枯らし 薬 冬
九 笠もなく吾れ軒下に佇みて 栞 雑
十 なじみ蕎麦屋は本日休業 槿 雑
十一 いそいそと花に誘われ隅田川 蘭 花
十二 スタッカートに遠足の子ら 竿 春
ナオ
一 水溜まりおたまじゃくしの並びをり 栞 春
二 のぞく瞳のあどけなきかな 薬 雑
三 望遠鏡ほんとは俺がほしかった 槿 雑
四 予報通りに終日の雨 竿 雑
五 苔茂き太古の森をのぼり来て 蘭 夏
六 縁台に寝て夢見三昧 遠 夏
七 無邪気なる足音遠く消え行きぬ 栞 雑
八 古き手紙を捨つる物思(も)い 槿 恋
九 うき人にみをつくしても甲斐あるや 蘭 恋
十 運試しとて突付く闇鍋 遠 雑
十一 望の月御成御殿の几帳ごし 竿 秋月
十二 虫や眠りてすすき野の鳴く 薬 秋
ナウ
一 ふと見れば烏瓜など二つ三つ 遠 秋
二 手篭に摘んで吊るす軒先 栞 雑
三 久々に玄関掃いて眺めをり 槿 雑
四 早く来てくれ介護ロボット 竿 雑
五 桜花は年毎愛でる契りゆえ 薬 春花
挙句 雪嶺のぞむ土匂ふ牧 蘭 春
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http://homepage.mac.com/metrius/uminomukou.pdf
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