以下は、mixiの『松尾芭蕉』コミュで勝手にやった両吟です。
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俳諧 歌仙「こがらしの」の巻
起首:2005/9/29
満尾:2005/10/12
初折 発句 冬 狂句こがらしの身は竹斎に似たる哉 芭蕉
表 脇 冬 榾火に煎ずおのが薬湯 涅阿
第三 秋月 月の舟となりの赤子泣きやみて 阿
四 秋 菊の枕に寝返りの跡 生角
五 秋 暁を落鮎とりに発ちぬらん 阿
六 秋 寒肥運ぶ人ぞ侘しき 角
裏 一 雑 曲げ庵の膳はおからとだいこめし 阿
二 恋 最上へおしんの涙見に行く 角
三 恋 黒髪の艶もまだひぬなきがらに 阿
四 雑 しらじら明ける空に鐘の音 阿
五 冬 木枯に芭蕉の衣破れ果てて 角
六 雑 たよるあてなき道にさまよふ 阿
七 秋 喰ふほどは露にまかせてきりぎりす 角
八 秋 畠の間引き菜尼は摘みをり 阿
九 秋月 墓照らす今宵の月の細いこと 角
十 雑花 供花盗みて売るがなりはひ 阿
十一 春 伊勢参る老爺さくらに仕立てつつ 角
十二 春 馬の行方を胡蝶舞ひけり 阿
名残 一 春 あたふたと都躍の仕度して 角
表 二 恋 長患ひの夫を気遣ふ 阿
三 恋 細腕の女につれなき侘び住 角
四 雑 薄い醤油に慣れる此の頃 角
五 冬 稗混ぜて餅をつけども粘りなく 阿
六 冬 臼の周りに狼の糞 角
七 雑 なゐ続く異国の丘の明け烏 角
八 雑 ふるさとしのぶ歌もおのづと 阿
九 夏 風鈴は去年のままの音のして 角
十 秋 灯篭流す人は寡婦か 角
十一 秋月 破戒僧めぐる荒城松の月 阿
十二 秋 野山の錦今盛りなり 角
名残 一 雑 新たなる心なければ憂き世にて 阿
裏 二 雑 酒は二合に医者に止めらる 角
三 恋 みつめあふ瞳の奥にほのほ見え 阿
四 恋 喉に引かかる声もいとほし 角
五 春花 花の戸に右往左往の二人連れ 角
挙句 春 旅の一座の憩ふ下萌 阿
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