2010年2月25日木曜日

世之介

2006年05月13日10:08

   世之介はもう間にあはぬ花いばら  

 源氏物語と俳諧つながりで、西鶴の好色一代男を読んでいる。
 いろいろそのみちの技法がみられるが、私にはもう間に合わ
 ない。世之介は幼少の頃から別の花に夢中で、花いばらにな
 んか目もくれないだろう。やはり、もう間に合わない。

   憂いつつ岡にのぼれば花いばら   蕪村

 蕪村の花いばらの句は、一見、青春時代の純情を思わせるが、
 詠んだときの情況はどうだったのだろうか。

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